研究課題/領域番号 |
15K07094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
山口 雅利 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (20373376)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | NACドメイン転写因子 / 植物 / タンパク質複合体 / 転写因子 / タンパク質相互作用 / シロイヌナズナ / ユビキチンE3ライゲース |
研究成果の概要 |
NACドメイン転写因子ファミリーは植物の成長過程において様々な制御プロセスに関与することが知られている。本研究では、道管分化マスター因子VND7と結合し、その機能を阻害するVNI2に着目し、他のNACドメイン転写因子とのタンパク質複合体の生物学的意義について解析を行った。その結果、ATAF2と結合すること、ATAF2は老化の進行を促進する働きを有すること、さらにVNI2はATAF2と結合することで老化の進行を抑制する働きを有することを明らかにした。これらの成果は、NACドメイン転写因子は、異なるNACドメイン転写因子とヘテロ複合体を形成することで、様々な生理現象を制御しうることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の成長は、生育環境を回避することができないので、刻々と変化する環境に柔軟に対応しながら成長することが求められている。このような柔軟な成長様式は、様々な制御機構が互いに影響を及ぼし合うことで成立すると考えられる。今回私たちは、NACドメイン転写因子は結合するターゲットが変わることで、異なる制御機構に関与することを明らかにした。このことは、NACドメイン転写因子は、様々な組み合わせで複合体を形成することで、より多面的な機能を発揮しうることを示唆している。
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