研究課題
基盤研究(C)
今年度は、イモリ嗅上皮において、cAMP依存性経路及びIP3依存性経路のシグナル伝達経路をもつ嗅細胞の存在を調べる為に、両経路を担うGタンパク質であるGolf及びGoの抗体を用いて免疫組織化学で発現を確認した。その結果、イモリ嗅上皮において抗Golf抗体陽性または抗Go抗体陽性の嗅細胞が確認された。また、一部の細胞には、GolfおよびGo抗体共に陽性を示す細胞が確認された。その割合は、単離嗅細胞に対してパッチクランプ法を用いた解析で得られた、アデニル酸シクラーゼの活性剤およびホスホリパーゼCの活性剤、両薬剤に対する応答性の割合と良い一致を示した。これらの結果から、イモリ嗅細胞の揮発性匂い物質とアミノ酸の両方に応答する細胞には、cAMP依存性経路、IP3依存性経路の両経路が存在する可能性が示唆された。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Journal of Neurophysiology
巻: 114 号: 5 ページ: 3002-3013
10.1152/jn.00050.2015