研究課題/領域番号 |
15K07161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
廣瀬 富美子 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 准教授 (60208882)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | SUMO化 / 核ラミナ / 有糸分裂期 / 脱リン酸化 / クロマチン / ヘテロクロマチン / 分裂期 / 核膜 / ラミンA / 翻訳後修飾 / 分裂期終期 |
研究成果の概要 |
ラミナの主要構成因子であるラミンAは、SIM (SUMO interactingmotif) 配列をもつ。このSIM配列を破壊すると、分裂期の終期に起こる核ラミナの再構築とその後のヘテロクロマチンの核膜直下への配置が乱されることを見つけた。ラミンAのSIMと相互作用する因子を探索し、PP1γ/RepoMan複合体を同定した。さらに、その相互作用はRepoManのSUMO化とラミンAのSIM配列に依存していることを証明した。これらの結果から、SUMO-SIM相互作用に依存したPP1γ/RepoManとラミンAの相互作用が、ラミンAの分裂期終期における脱リン酸化を制御しているという結論に至った
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝物質であるDNAが細胞分裂を経た後も正確に2つの娘細胞に受け継がれる。細胞分裂では染色体の分配と分離を正確に遂行するための仕組みがあり、リン酸化と脱リン酸化のカスケードを介した緻密な制御機構が明らかとなっている。一方で、分裂期の最後に形成される核ラミナと核膜形成のタイミングや場所を調節する仕組みについては不明な点が多かった。本研究では、核ラミナと核膜を再形成させるきっかけが、核ラミナの構成因子であるラミンAたんぱく質の脱リン酸化であり、これを行う酵素が分裂期終期の染色体上にあることを明らかにした。
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