研究課題/領域番号 |
15K07172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
井上 潤 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (10596779)
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研究協力者 |
佐藤 矩行 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックス, 教授 (30025481)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 解析パイプライン / Web tool / ゲノム比較 / 左右相称動物 / 脊索動物の起源 / オーソログ / web tool / 比較ゲノム / 分子系統解析 / シンテニー / ゲノム進化 / 系統解析 / 真骨魚類 / シンテニー解析 |
研究成果の概要 |
遺伝子の機能を推定する web tool, ORTHOSCOPE を開発した.ORTHOSCOPE は,ユーザーが注目する左右相称動物に含まれる数種のゲノムデータから,同じ機能を持つと考えられる遺伝子を判定する. ORTHOSCOPE を用いて,脊椎動物祖先の出現を可能にした 2 つの器官の由来に迫った:(1) 脊椎動物のすばやい動きを可能にする骨格筋は,骨格筋アクチンとトロポニン C を新たに用いることで獲得された.(2) 脊索動物を特徴付ける脊索は,Brachyury 遺伝子のコピーを新たに作成したのではなく,既存の遺伝子に新たな機能を加えることで獲得された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作成した ORTHOSCOPE はウェブツールであるため,広く一般の利用が可能である.このツールを用いれば,分子系統解析を専門としない研究者であっても,自身が注目する遺伝子がある分類群のゲノムに存在するのか判定し,その由来を推定できる. このため学術的意義は,ORTHOSCOPE を用いれば,左右相称動物のある動物群 (脊椎動物など) の出現を可能にした器官と遺伝子の起源に迫る研究を,多くの研究者が独自に展開できるようになった点である.社会的な意義としては,医療で注目される遺伝子の進化的起源にも迫れるため,医学的な知見にも進化的解釈を導入しやすくなった点が挙げられる.
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