研究課題/領域番号 |
15K07187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
竹崎 直子 香川大学, 総合生命科学研究センター, 教授 (30398036)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 分子系統樹 / 分子時計 / 多数遺伝子 / 四足動物 / 分岐時間推定 / 多遺伝子データ / 分岐年代推定 / 進化速度 / 分子系統 / シーラカンス / アウトグループ / 肺魚 / phylogenomics / coelacanth / lungfish / tetrapod |
研究成果の概要 |
多数遺伝子配列データを用いて、シーラカンス、肺魚、四足動物の関係を調べた。outgroupとして軟骨魚類を用いるか硬骨魚類を用いるかが、3つのグループの推定される関係に大きく影響し、これは硬骨魚類の配列の分化の程度が軟骨魚類よりも高く、間違った樹形が得られるからであることを示した。用いたデータセットの硬骨魚類はteleost fishであったが、garなどの分化の程度が低い硬骨魚類を用いると、肺魚が四足動物に近いという結果が強く支持された。多数遺伝子配列データを用いて、硬骨脊椎動物のアミノ酸置換速度の変化を調べた。置換速度は祖先で高く系統樹の末端では低下する傾向があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シーラカンス、肺魚、四足動物の系統関係を決定することは四足動物の進化を考える上で重要である。本研究では肺魚がシーラカンスよりも四足動物に近縁であることを確立した。塩基やアミノ酸の置換速度は、生物の寿命、代謝、環境など様々な要因に影響を受ける。また、分子時計を用いた分岐時間推定でも置換速度の変化についての仮定が推定値に影響することが知られている。置換速度の長期的変化を調べた研究は少ないが、本研究では硬骨脊椎動物では祖先系統でアミノ酸置換速度が高く、末端の系統で置換速度が低下する傾向があることを示した。これは、生物のlife historyの変化や分子分岐時間推定方法に示唆を与えるものである。
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