研究課題/領域番号 |
15K07206
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
|
研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
吉田 ゆかり 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 技術主任 (10553216)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 深海熱水噴出域 / 細胞外膜小胞 / イプシロンプロテオバクテリア / 次世代シーケンス |
研究成果の概要 |
深海底熱水活動域における細胞外膜小胞の生態学的・進化学的機能を把握するため、イプシロンプロテオバクテリア綱の化学合成独立栄養細菌が産生する細胞外膜小胞に内包される遺伝情報を明らかにした。分離したイプシロンプロテオバクテリアの単離株のうち、細胞外膜小胞の産生能が高い株を代表株として細胞外膜小胞内から精製した核酸をシーケンス解析した結果、細胞外膜小胞内にゲノム全体がほぼ均等に内包されていることが明らかとなった。したがって、イプシロンプロテオバクテリアにおいて細胞外膜小胞を介した遺伝子伝播機構が存在する可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、初期生命の誕生場所として考えられている熱水生態系で一次生産を駆動するイプシロンプロテオバクテリアにおいて、それらの産生する細胞外膜小胞があらたな遺伝子伝播因子として生態学・進化学的に重要な役割を担う可能性を示しており、原始生命の進化プロセスに果たしてきた細胞外膜小胞の寄与の理解に繋がることが期待される。
|