研究課題/領域番号 |
15K07238
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然人類学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐伯 和信 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (80195966)
|
研究分担者 |
分部 哲秋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50124847)
|
研究協力者 |
弦本 敏行
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | ミトコンドリアDNA / 古墳人 / ハヤト / ハプログループ |
研究成果の概要 |
骨格の形態的特徴が縄文人と多くの点で共通する南九州地域の古墳時代人(古代ハヤト)の遺伝的系統関係を明らかにするため、人骨のミトコンドリアDNAの解析を行い、ハプログループの頻度構成を導き出した。過去の分析例も加え、計16例のタイプを決定することができた。内訳はハプログループAが2例(12.5%)、Bが3例(18.8%)、D4が5例(31.3%)、Fが3例(18.8%)、N9bが1例(6.3%)、M7が1例(6.3%)、M8が1例(6.3%)であった。この結果はD4が多い点は現代日本人と共通しているが、縄文人に高頻度で出現するM7aや N9bもみられ、縄文人の遺伝的影響も残していると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は南九州古墳人のDNA解析に関する本格的な研究で、本古墳人の遺伝的系統関係を明らかにするために取り組んだ研究である。導き出せた例数は当初の目標よりもかなり少なく、結論的なことを述べるには不十分だが、縄文人に高頻度で見られるハプログループも含まれており、形態学的に縄文人の特徴を多く残す南九州古墳人が遺伝的にも縄文人の要素を残していることが伺えた点は本古墳人の系統を考える上で参考になる結果だと考えている。
|