研究課題/領域番号 |
15K07270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
森 静香 山形大学, 農学部, 准教授 (30504302)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 水稲 / ケイ酸 / 作物 / 栽培体系 / 環境調和 / 環境保全 / ヨシ |
研究成果の概要 |
ケイ酸は水稲の収量向上・ストレス軽減に大事な養分であり、持続的供給が重要であるが、原料価格高騰によりケイ酸資材施用が省略されている。湿地に生息するヨシは、水稲と同様にケイ酸を吸収し、定期的に刈出すことで湿地は守られる。そこで、環境保全・維持しながら、ヨシを水稲へのケイ酸供給に有効利用するため、ヨシの資材化・刈取時期・資源評価、水稲施用技術の検討を行った。その結果、山形県庄内地方最上川流域のヨシは、染色体の倍数性が8と10であり、土壌の養分量が多いほど生育量が多い傾向で、成熟期以降に刈り取ると、湿地を守りながら資材化ができた。その資材を育苗時や水田に施用すると生育やケイ酸吸収量が向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、「水稲へのケイ酸の効率的で効果的な供給技術の開発」を主題として、基礎的研究と実用的研究を融合した境界的研究で成果を得てきた。本研究は、水稲栽培、ケイ酸栄養、ヨシの資材化とその利用、遺伝子学・生態学・土壌学的なヨシの資源評価などの学術的研究と、環境保全と調和した資源利用システム開発の実用化研究とを組み合わせた独創的な成果を得た。さらに、本成果は、ヨシが生息するどの地域でも応用可能であり、ヨシに限らず他の植物利用やケイ酸以外の養分についても研究・実用展開が可能であることも社会的に意義がある。
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