研究課題/領域番号 |
15K07281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
前川 富也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, 主任研究員 (40409090)
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研究分担者 |
越智 直 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業情報研究センター, 主任研究員 (90414614)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ダイズ / 根粒 / 窒素固定能 / 黒根腐病 / ストレス応答反応 |
研究成果の概要 |
本研究は,原因不明の生育不良に黒根腐病が係わっている可能性を調査した. 黒根腐病菌を接種したダイズは観察上健全株と変わりないにも関わらず,根粒窒素固定能(ARA)が著しく低下した.この現象は他の立枯性病菌ではみられず,黒根腐病菌に特有である可能性が示唆された.根分け法を使用した試験の結果,黒根腐病菌を接種した片側のポットのみARAの低下がみられ,ARAの停止が部分的におこっていることを示す結果となった.黒根腐病菌の接種量によってARAに及ぼす影響に差がある可能性が示唆された.また,接種病原菌をプレート培養物から,分生胞子・微小菌核へ変更してもARAの低下は確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,病気罹病株の窒素固定能を非破壊的かつ経時的に測定し,病気の経過(病気の進行の影響)を調査した事例として過去に例がない.その内容はダイズが観察上健全であっても,窒素固定能が停止し,生育停滞・収量低下が引き起こされていること,窒素固定能の停止は,接種源の濃度により変化することなどである.この情報は黒根腐病対策の検討に必要で,ダイズ生産性改善に大きく寄与できると考えている.
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