研究課題/領域番号 |
15K07324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山下 雅幸 静岡大学, 農学部, 教授 (30252167)
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研究分担者 |
澤田 均 静岡大学, 農学部, 教授 (10183831)
宮田 祐二 静岡県農林技術研究所, その他部局等, 研究員 (80426452)
亀山 忠 静岡県農林技術研究所, 静岡県農林技術研究所, 科長 (00542630)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 総合的雑草管理(IWM) / ネズミムギ / グリホサート除草剤抵抗性 / 総合的雑草管理 / 草刈り |
研究成果の概要 |
水田畦畔において斑点米カメムシ類の発生源として問題となっているネズミムギは、近年静岡県内でグリホサート除草剤抵抗性を獲得し、その防除を一層困難にしている。グリホサート抵抗性ネズミムギは、静岡県内の主要な水田作地帯において一部の水田周辺部で出現しており、特に中遠地域では全調査地点のうち半数以上(59%)の地点で抵抗性個体が確認された。総合的雑草管理(IWM)の重要な構成オプションとなりうる草刈りに注目した。開花盛期にタイミングをあわせた草刈り法を水田畦畔にて野外実験し、この地域で慣行的に行われてきた早期の草刈りより、開花盛期の草刈りが抵抗性ネズミムギの頻度を減少させる上で有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最も高頻度で使用されているグリホサート系除草剤に対する抵抗性雑草を研究対象とする本研究の成果から、難防除雑草ネズミムギの管理法だけではなく、日本における雑草管理技術の発展に寄与するものと考えられる。また、研究で調査対象とするグリホサート抵抗性ネズミムギは、世界で初めて水田畦畔の雑草集団から見つかった。このことは、世界全体における水田面積が極めて広く、今後も除草剤により管理される水田畦畔がアジアの途上国を中心に増加すると予想されることから、本研究で得られる成果は、日本のみならず世界全体においてグリホサート系除草剤に過度に依存しない総合的雑草管理技術(IWM)の確立に貢献するであろう。
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