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低環境負荷バイオプロセスの構築に向けた酵母の有機酸耐性機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K07373
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学
研究機関龍谷大学

研究代表者

島 純  龍谷大学, 農学部, 教授 (00343822)

研究分担者 吉山 洋子  龍谷大学, 農学部, その他 (80519968)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード発酵生産
研究実績の概要

酵母Saccharomyces cerevisiaeの産業利用において重要な特性である有機酸ストレス耐性の機構解明を目的に研究を実施した。酢酸等の有機酸に対してストレス耐性を有する自然分離株において転写活性化因子をコードするHAA1遺伝子が過剰発現していること、及びHAA1を人為的に過剰発現させた場合に、高度な酢酸耐性が付与されることを明らかにしている。
そこで、酢酸ストレス耐性の分子機構に関する知見を取得し、分子育種目標を設定することを目的に研究を行った。まず、酢酸ストレス耐性の発揮に寄与する情報伝達系及びエフェクター分子に関する解析を実施した。高温ストレス等に対して、generalストレス応答系を介して蓄積誘導されるトレハロースを指標とした解析の結果、細胞に様々な実験条件で酢酸ストレスを負荷しても有意なトレハロースの誘導蓄積は観察されなかった。これらのことから、Haa1の制御による酢酸ストレス耐性の誘導は、generalストレス応答系とは異なる機構による可能性が示唆された。
一方、トレハロース分解酵素(トレハラーゼ)遺伝子の破壊により、細胞内にトレハロースを高蓄積させた場合に、高い酢酸ストレス耐性を示すことが明らかになった。特に、中性トレハラーゼをコードする2種の遺伝子(NTH1及びNTH2)を二重破壊した場合には、相乗的な効果により極めて高度な酢酸ストレス耐性を示した。さらに、HAA1遺伝子破壊による酢酸ストレスに対する感受性は、トレハロースの高蓄積によりキャンセルされることも示唆された。
野生型のS. cerevisiae株では、酢酸ストレスの負荷によりトレハロース蓄積誘導は観察されないものの、トレハロースの高度蓄積が分子育種目標となることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Saccharomyces cerevisiaeの酢酸ストレス耐性に対するトレハロースの影響2015

    • 著者名/発表者名
      吉山洋子、田中晃一、吉山浩平、日比慎、小川順、島 純
    • 学会等名
      第67回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2015-10-26
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

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