研究課題/領域番号 |
15K07414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
太田 広人 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 特任准教授 (60450334)
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研究協力者 |
田中 良明
杉本 学
大島 賢治
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 昆虫 / 農薬 / カイコ / ミツバチ / オクトパミン / チラミン / 受容体 / 精油 |
研究成果の概要 |
現在の害虫防除の分野では、総合的病害虫管理(IPM)の観点から、環境負荷の小さな殺虫剤の開発が求められている。我々は、従来までの合成化合物ではなく、環境保全型の農薬として期待される精油に着目し、昆虫オクトパミン・チラミン受容体に対する影響を調べてきた。その結果、オクトパミン受容体にはあまり作用しないが、チラミン受容体に対して、精油のチモールやカルバクロールが特異な作用(アロステリック様作用)を示すことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
総合的病害虫管理(IPM)の観点から、人畜安全性はもちろん、ミツバチなどの有益昆虫にも無害で、環境にも影響を与えない農薬開発が強く求められている。本研究の成果は、環境保全型の農薬として期待される精油の新しい作用機構を提案している。この作用機構を利用すれば、従来の合成化合物ではなく、天然由来成分である精油による、安心・安全な殺虫剤・制御剤を開発できる可能性がある。
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