研究課題/領域番号 |
15K07424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
矢ヶ崎 一三 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 特任教授 (20166474)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / グルコース輸送体 / インスリン抵抗性 / 耐糖能 / 高尿酸血症 / GLUT4 / AMPK / Akt / グルコース輸送体4 / 血糖値 / 培養筋細胞 / グルコース輸送体4 / 脂質異常症 / 果菜 / ファイトケミカル / 筋細胞 / 肝細胞 / リン酸化 |
研究成果の概要 |
培養筋細胞を用いてグルコース取り込みを促進する果菜由来植物化学物質(ファイトケミカル)を探索し、グルコース輸送体4の細胞膜移行促進も確認できた3種の物質を2型糖尿病(T2D)モデルマウスへ経口投与し、これらが血糖上昇抑制、耐糖能異常改善などの作用を有すること、ある種のT2Dモデルマウスでは高尿酸血症も発症し血中尿酸濃度とインスリン抵抗性が正相関すること、上記物質の一つがこれを改善すること、ある種の果菜由来植物化学物質は別途構築したプリン体誘導性高尿酸血症モデルマウスにおいてその発症を抑制することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病は世界的に増加しており、合併症も含め社会経済負担増大が懸念される。糖尿病でもないが正常でもない「未病」の状態を、本当の糖尿病にしないことが望まれる。本研究では、果菜由来の植物化学物質(ファイトケミカル)に着目してこの点の解析を試みた。筋肉は体の中で最大の組織であり、血中からのグルコース取り込み(GU)を促進して食後血糖値上昇の正常化に大きく寄与する。培養筋細胞で作用機構を含めて検討したところ複数の成分が筋肉細胞でGUを促進し、2型糖尿病モデルマウスでの血糖値上昇や耐糖能異常改善作用、高尿酸血症を改善しつつインスリン抵抗性を弱める作用等が見出され、今後の学術的・社会的意義が期待される。
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