ビタミンＥ吸収・代謝における性差の機構解明

• 研究課題/領域番号: 15K07444
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 明治大学
• 研究代表者: 竹中 麻子 明治大学, 農学部, 専任教授 (40231401)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: ビタミンE / α-tocopherol / 性差 / NPC1L1 / SR-BI / ラット / α-トコフェロール / tocopherol / testosterone

研究成果の概要

ビタミンE（α-トコフェロール、α-T）吸収の性差発現機構の解析を中心に研究を進めた。まず雄性ホルモンであるテストステロンが消化管からのα-T吸収を低下させることを明らかにした。次に小腸の吸収トランスポーターの解析を行い、Niemann-Pick C1-Like 1 (NPC1L1) 活性が性差の原因でないこと、Scavenger receptor class B type 1 (SR-BI)量がメスで高く、精巣除去により低下することを明らかにした。以上の結果から、テストステロンによる小腸SR-BI量の低下がオスでα-T吸収を低下させ、体内α-T濃度が低くなるという性差発現機構を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of eicosapentaenoic acid and docosahexaenoic acid on anxiety-like behavior in socially isolated rats. (2018)
  • 著者名/発表者名: Yasuyo OSHIMA, Tasuku WATANABE, Shun ENDO, Shuichi HATA, Tuyoshi WATANABE, Kyoichi OSADA, Asako TAKENAKA.
  • 雑誌名: Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 巻: 82 号: 4 ページ: 716-723
  • DOI: 10.1080/09168451.2017.1403888
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Importance of Serum Amino Acid Profile for Induction of Hepatic Steatosis under Protein Malnutrition (2018)
  • 著者名/発表者名: Mikako Kumano, Yuka Toyoshima, Asako Takenaka, Masato Masuda, Yasushi Nakabayashi, Ryuji Shioya, Fumihiko Hakuno, Shin-Ichiro Takahashi
  • 雑誌名: Nature, Scientific Report 巻: 8:5461 号: 1 ページ: 1-11
  • DOI: 10.1038/s41598-018-23640-8
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Branched-chain amino acid supplementation restores reduced insulinotropic activity of a low-protein diet through the vagus nerve in rats (2017)
  • 著者名/発表者名: Horiuchi Mami、Takeda Tomoya、Takanashi Hiroyuki、Ozaki-Masuzawa Yori、Taguchi Yusuke、Toyoshima Yuka、Otani Lila、Kato Hisanori、Sone-Yonezawa Meri、Hakuno Fumihiko、Takahashi Shin-Ichiro、Takenaka Asako
  • 雑誌名: Nutrition & Metabolism 巻: 14 号: 1 ページ: 59-59
  • DOI: 10.1186/s12986-017-0215-1
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] アミノ酸シグナルを利用した高品質食資源の開発技術の確立 (2016)
  • 著者名/発表者名: 高橋伸一郎、潮秀樹、加藤久典、伯野史彦、柴田重信、竹中麻子、豊島由香、勝俣昌也、中島一喜
  • 雑誌名: JATAFFジャーナル 巻: 4 ページ: 51-51
• [雑誌論文] さまざまな生物種におけるα-トコフェロールの選択的体内蓄積 (2016)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子 尾崎依 小島礼 細川由加 田村花歩 斉藤健人 阿部啓之 竹中昭雄 永田晋治
  • 雑誌名: ビタミンE研究の進歩 巻: 17 ページ: 99-104
• [雑誌論文] タンパク質欠乏により増加するfibroblast growth factor 21がマウスのインスリン分泌におよぼす影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子、高橋遼太、増澤（尾崎）依、井上佳奈、長谷川由希子、小西守周、伊藤信行
  • 雑誌名: アミノ酸研究 巻: 10 ページ: 71-73
• [雑誌論文] Rapid increase in fibroblast growth factor 2 in protein malnutrition and its impact on growth and lipid metabolism (2016)
  • 著者名/発表者名: Yori Ozaki, Kenji Saito, Kyoko Nakazawa, Morichika Konishi, Nobuyuki Itoh, Fumihiko Hakuno, Shin-Ichiro Takahashi, Hisanori Kato and Asako Takenaka
  • 雑誌名: World Biomedical Frontiers 巻: 5 ページ: 20-20
  • 国際共著
• [雑誌論文] Rapid increase in fibroblast growth factor 2 in protein malnutrition and its impact on growth and lipid metabolism. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yori Ozaki, Kenji Saito, Kyoko Nakazawa, Morichika Konishi, Nobuyuki Itoh, Fumihiko Hakuno, Shin-Ichiro Takahashi, Hisanori Kato and Asako Takenaka
  • 雑誌名: British Journal of Nutrition 巻: 114 号: 9 ページ: 1410-1418
  • DOI: 10.1017/s0007114515002846
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] ビタミンE欠乏と不安行動 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大倉悠毅、寺田裕紀、橋本理恵子、大橋広弥、大谷祐貴、徳永香南子、松本康志、高木真理、中間未祈子、遠藤駿、竹中麻子
  • 雑誌名: ビタミン 巻: 89 ページ: 108-115
  • NAID: 110009930119
• [学会発表] 胎児期・授乳期からのビタミンE欠乏がマウスの不安様行動に及ぼす影響 (2018)
  • 著者名/発表者名: 渡邊佑、松尾契吾、遠藤駿、竹中麻子
  • 学会等名: ビタミンE研究会
• [学会発表] タンパク質欠乏による血中ビタミンE濃度低下機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 遼太、日野 美佳、長田 恭一、川端 博秋、林 洪太、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の抗不安作用の比較検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大島 靖世、渡邊 佑、渡辺 剛、長田 恭一、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] ビタミンE欠乏食摂取がマウスの不安行動に与える影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 渡邊 佑、遠藤 駿、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] アミノ酸欠乏によるfibroblast growth factor 21発現増加機構の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 島村 紘平、増澤（尾﨑） 依、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] ラット小腸におけるビタミンE吸収活性の性差の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 遼太、熊谷 悠、藤田 尚子、井上 佳奈、長谷川 由希子、林 洪太、長田 恭一、川端博秋、竹中 麻子
  • 学会等名: ビタミンE研究会
  • 発表場所: 東洋大学白山キャンパス
  • 年月日: 2017-01-20
• [学会発表] ビタミンE欠乏がマウスの社会性行動に及ぼす影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 渡邊佑、服部達哉、川口真以子、竹中麻子
  • 学会等名: 日本栄養・食糧学会
• [学会発表] タンパク質欠乏による脂肪肝に伴うビタミンEの代謝変動 (2017)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子、佐川裕紀、佐藤遼太、高橋遼太、関亜理砂
  • 学会等名: 日本ビタミン学会
• [学会発表] 栄養による成長・代謝制御 (2017)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子
  • 学会等名: 日本内分泌学会第35回内分泌代謝学サマーセミナー
• [学会発表] 食餌性ビタミンE 欠乏がマウスの社会性認知能力に及ぼす影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 渡邊佑, 服部達也, 川口真以子, 竹中麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会関東支部大会
• [学会発表] 不安傾向が異なる系統のマウスにおけるビタミンE の体内濃度の比較検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 松尾契吾, 渡邊佑, 竹中麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会関東支部大会
• [学会発表] ビタミンEの吸収・代謝における性差の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子、藤田尚子、佐藤遼太、熊谷悠、井上佳奈、長谷川由希子
  • 学会等名: 脂溶性ビタミン総合研究会
• [学会発表] Mechanism for the decrease in plasma alpha-tocopherol under protein deficiency (2017)
  • 著者名/発表者名: Ryota Sato, Mika Hino, Kyoichi Osada, Hiroaki Kawabata and Asako Takenaka
  • 学会等名: 21st International Congress of Nutrition
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of dietary vitamin E deficiency on social recognition in mice (2017)
  • 著者名/発表者名: Tasuku Watanabe, Tatsuya Hattori, Maiko Kawaguchi, Asako Takenaka
  • 学会等名: 21st International Congress of Nutrition
  • 国際学会
• [学会発表] 全アミノ酸あるいはリジンを不足させた食餌を給餌した成長期のラットでは脂肪組織が増加する (2016)
  • 著者名/発表者名: 合田祐貴、西宏起、山中大介、亀井宏泰、勝俣昌也、加藤久典、豊島由香、竹中麻子、千田和広、伯野史彦、高橋伸一郎
  • 学会等名: 分子生物学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2016-11-30
• [学会発表] Fibroblast growth factor 21がタンパク質欠乏マウスの成長と脂質代謝に及ぼす影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子、尾崎依
  • 学会等名: 外科代謝栄養学会第53回学術集会
  • 発表場所: 東京大学伊藤国際学術研究センター
  • 年月日: 2016-07-07
• [学会発表] ビタミンＥ欠乏がストレプトゾトシン誘導性糖尿病ラットの不安行動に及ぼす影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 遠藤 駿、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 札幌、北海道
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] アミノ酸欠乏に応答して観察される肝臓トリグリセリド蓄積における脂肪酸β酸化の寄与 (2016)
  • 著者名/発表者名: 関 亜理砂、丸井 未槻、川原 夕記、尾崎 依、長田 恭一、高橋 伸一郎、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 札幌、北海道
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] 小腸におけるビタミンE吸収活性の性差の解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 佐藤 遼太、熊谷 悠、藤田 尚子、井上 佳奈、長谷川 由希子、長田 恭一、林 洪太、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 札幌、北海道
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] ラットを用いたエイコサペンタエン酸の不安抑制効果の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大島 靖世、遠藤 駿、渡辺 剛、竹中 麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 札幌、北海道
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] 低タンパク質食を給餌したFgf21ノックアウトマウス肝臓のcDNAマイクロアレイ解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 尾﨑依，中澤京子，斉藤憲司，小西守周，伊藤信行，高橋伸一郎，加藤久典，竹中麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 札幌、北海道
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] さまざまな生物種におけるα-トコフェロールの選択的体内蓄積 (2016)
  • 著者名/発表者名: 竹中麻子、尾崎依、阿部啓之、竹中昭雄、小島礼、細川由加、田村花歩、永田晋治、斉藤健人
  • 学会等名: ビタミンE研究会
  • 発表場所: 高松、香川
  • 年月日: 2016-01-08
• [学会発表] ビタミンE欠乏がマウスの社会性行動に及ぼす影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邊佑、服部達哉、川口真以子、竹中麻子
  • 学会等名: 日本農芸化学会関東支部大会
  • 発表場所: 日本獣医生命科学大学
• [学会発表] アミノ酸欠乏をシグナルとした肝臓特異的な脂質蓄積の新機構の解明 (2015)
  • 著者名/発表者名: 西宏起、山中大介、亀井宏泰、森友美、豊島由香、竹中麻子、潮秀樹、千田和広、伯野史彦、高橋伸一郎
  • 学会等名: 第38回分子生物学会／第88回日本生化学会合同大会
  • 発表場所: 神戸、兵庫
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] アミノ酸欠乏によるfibroblast growth factor 21 mRNA発現増加機構の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 島村紘平、尾崎依、関亜理砂、佐藤遼太、斉藤 憲司、中澤 京子、加藤 久典、竹中麻子
  • 学会等名: 日本アミノ酸学会
  • 発表場所: 彦根、滋賀
  • 年月日: 2015-10-23
• [学会発表] タンパク質欠乏による血中ビタミンE濃度低下機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 佐藤遼太、日野美佳、長田恭一、林洪太、竹中麻子
  • 学会等名: 日本アミノ酸学会
  • 発表場所: 彦根、滋賀
  • 年月日: 2015-10-23
• [学会発表] FGF21が皮膚機能に与える影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 志村茉里、山根拓実、岩槻健、竹中麻子、大石祐一
  • 学会等名: 日本アミノ酸学会
  • 発表場所: 彦根、滋賀
  • 年月日: 2015-10-23
• [学会発表] Effect of eicosapentaenoic acid on anxiety-like behavior in rats (2015)
  • 著者名/発表者名: Yasuyo Oshima, Takeshi Harada, Shun Endo, and Asako Takenaka
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of protein restriction on hepatic uptake of very low-density lipoptrotein (2015)
  • 著者名/発表者名: Arisa Seki, Sohei Kanisawa, Yukino Takenouchi, Yuko Obata, and Asako Takenaka
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of vitamin E deficiency on the hypothalamic-pituitary-adrenal axis in rats (2015)
  • 著者名/発表者名: Shun Endo, Mikiko Nakama, Yuki Terada, and Asako Takenaka
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] Effect of branched-chain amino acids on insulin secretion during feeding (2015)
  • 著者名/発表者名: Mami Horiuchi, Tomoya Takeda, Yori Ozaki, Fumihiko Hakuno, Shin-Ichiro Takahashi and Asako Takenaka
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] Rapid increase of fibroblast growth factor 21 under protein malnutrition and its impact on growth and lipid metabolism (2015)
  • 著者名/発表者名: Yori Ozaki, Kenji Saito, Kyoko Nakazawa, Morichika Konishi, Nobuyuki Itoh, Fumihiko Hakuno, Shin-Ichiro Takahashi, Hisanori Kato and Asako Takenaka
  • 学会等名: 12th Asian Congress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama, Japan
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [図書] 農学が世界を救う！ (2017)
  • 著者名/発表者名: 生源寺眞一、太田寛行、高橋伸一郎、竹中麻子、安田弘法
  • 総ページ数: 187
  • 出版者: 岩波書店
  • ISBN: 9784005008612