研究課題/領域番号 |
15K07468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
幸田 圭一 北海道大学, 農学研究院, 講師 (80322840)
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研究協力者 |
宮本 敏澄
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | lignin / leaf / litter / biodegradation / microorganisms / nitrobenzene oxidation / methoxy group / リグニン / 葉 / 生分解 / リター / 微生物 / ミズナラ / メトキシ基 / ニトロベンゼン酸化法 / 緑葉 / 落葉 / 葉脈 / 葉肉 |
研究成果の概要 |
樹木の葉に対する新規のリグニン定量法を提案した。木材ならびに葉の試料を対象として、定法(クラーソン法、アセチルブロミド法)との比較により、この方法の定量性を検証した。その結果、針葉樹、広葉樹ともに、当該手法が有効であり、葉のリグニン量は従来考えられていた値よりもかなり小さいことが確認できた。その上で、この新規定量法を野外実験に適用した結果から、ミズナラ落葉の分解挙動とリグニンの分解挙動との間に大きな差はなく、リグニンが必ずしも生分解の律速因子であるとは言えないこと、また、他の環境因子(外部から落葉への窒素流入など)にも影響されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案したリグニン定量法は、リグニンに特徴的な基本構造に着目した定量法であり、妨害物質の影響により従来の方法ではリグニンの定量が困難な試料、特に樹木の葉のみならず、草本類などの非木材試料に対しても適用できる可能性が高いと考えられ、今後の検証が必要である。また、その上で、高等植物ばかりでなく、維管束組織の発達が未熟な段階にある植物体に対して適用した場合、リグニンの存在が植物体に対して果たしている役割の進化論的な意義づけにも、有用な手法になる可能性がある。
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