研究課題/領域番号 |
15K07504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
金野 尚武 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (60549880)
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研究協力者 |
中村 舞
本郷 杏里紗
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | きのこ / βグルカン / 糖質関連酵素 / β-グルカン / 多糖 / グルカン / 生体材料 / 応用微生物 / 糖 / バイオマス |
研究成果の概要 |
きのこ類に含まれるβ-1,6グルカンは免疫活性化機能を持つ。本研究では純粋なβ-1,6グルカンを人工合成することを目的とした。きのこ類(スエヒロタケおよびウシグソヒトヨタケ)由来のβ-1,6-グルカナーゼの合成酵素への変換に成功し、フッ化ゲンチオビオースを用いて糖転移活性を行うことができた。酵素反応生成物の分子量をMALDI-TOF MSにて解析したところ5糖、6糖、7糖、8糖、9糖、10糖に相当するピークが得られた。このように、最長で10糖までの糖鎖(β-1,6-グルカン)を本酵素反応で合成可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
きのこ類に含まれるβ-1,6グルカンは免疫活性化機能を持つ。しかしながら、きのこ類からの単離・精製は困難であるため、純粋なβ-1,6グルカンが得られた例はない。β-1,6グルカンは生物の中で真菌類のみが唯一所有する分子あり、ヒトはβ-1,6グルカンを真菌類を認識する際の目印としている可能性がある。近年、食用きのこの大量栽培が可能になってきたが、消費量は伸び悩んでいる。本研究によってβ-1,6グルカンを、免疫に関与する新しい機能性食物繊維として提唱できれば、きのこ類に新たな価値を生み出すことができ、きのこ産業の活性化に繋がる。
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