研究課題/領域番号 |
15K07520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
松永 正弘 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70353860)
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研究分担者 |
石川 敦子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00353574)
片岡 厚 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80353639)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超臨界二酸化炭素 / 木材 / アセチル化 / 無水酢酸 / VOC / におい / 臭い / 酢酸 / 寸法安定性 / 耐湿性 |
研究成果の概要 |
アセチル化木材は優れた寸法安定性や耐朽性を有している。しかし、アセチル化木材から放散される酢酸臭が課題の一つとなっている。本課題では、超臨界二酸化炭素を用いてアセチル化木材から放散される無水酢酸量を低減させる方法を検討した。 超臨界二酸化炭素中でスギ心材試片をアセチル化後、ただちに試片を別の反応容器に移し、新しい超臨界二酸化炭素で試片中に残留している無水酢酸を抽出除去した。その結果、40℃/10MPaの超臨界二酸化炭素を用いることで、無水酢酸放散量を効果的に低減できることが示された。また、低減処理を繰り返すことで無水酢酸放散量をさらに抑制できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木質材料を対象とした超臨界二酸化炭素処理技術の研究は粉砕された木材を対象としていることが多く、木材そのものに適用している例は少ない。そのため、本研究の成果はアセチル化処理だけでなく、他の木材改質処理や化学加工処理へ適用される重要なデータとなり、学術的に大きな意味がある。 また、従来のアセチル化木材で問題となっていた酢酸臭が本手法によって改善されることによって、木材改質法として優れているアセチル化処理の利用拡大が期待される。しかも、超臨界法は従来法と比較して処理時間の短縮と薬品使用量の削減が可能であり、社会的にも意義のある研究成果である。
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