研究課題/領域番号 |
15K07525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
藤田 大介 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (70361813)
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研究協力者 |
長井 敏 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 中央水産研究所, グループ長 (80371962)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ユキノカサガイ / シードバンク / 潜在的植生 / 磯焼け / 遺伝子解析 / メタゲノム解析 / 培養 / ギンタカハマ |
研究成果の概要 |
ウニなどの食害により海藻が生えなくなっている磯焼け域の海底でも海藻の胞子や微小世代(海藻シードバンク)が存在し,潜在的植生となっているが,無節サンゴモを主食とするため磯焼け域に多産する小型軽量のカサガイを用いて検出する方法を考案した。磯焼け域の4水深帯から採集したカサガイの殻を用い,培養のほか,殻の剥削物を用いたメタゲノム解析の2法により検出を試みた。培養によって各水深帯のカサガイから10~14種の海藻を検出できたが,メタゲノムではさらに多くの海藻を検出でき,種もしくは属のレベルで正確に同定ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウニが増えすぎて海藻が生えない磯焼けでは,その駆除による藻場回復が続けられている。駆除した海底に海藻シードバンク(胞子や微小世代)が含まれていれば速やかに群落が回復するが,そうでなければ徒労に終わり,スポアバッグなど補助手段が必要になる。従来は海底の重たい石を採集し,数カ月間,清浄で富栄養の海洋深層水を用いて培養し,海藻シードバンクを検出していた。本研究は,小型のカサガイを利用し,メタゲノム解析も導入し,水中作業の軽減と海藻シードバンクの同定・確認の迅速化を図った。本研究は,国内の磯焼け研究で初めてメタゲノム解析を始めて導入し,ウニ除去の適地選択に科学的根拠を与える手法を開発した。
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