研究課題/領域番号 |
15K07575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田川 正朋 京都大学, 農学研究科, 准教授 (20226947)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヒラメ・カレイ類 / ストレス / コルチゾル / 無眼側黒化 / 着色型黒化 / 網敷き飼育 / 形態異常 / ヒラメ / MSH受容体 / 体型正常化 / 鱗自家移植 / 凹凸面 / 飼育密度 / カレイ類 / 間腎腺組織像 |
研究成果の概要 |
ヒラメでは、放流や養殖のための稚魚を生産する際に、天然魚とは異なり眼のない側にも黒い部分が出現する着色型黒化という現象が頻発し問題となっている。本研究により、ストレスによって分泌されるコルチゾルというホルモンが、着色型黒化の直接原因の一つであることが確認された。また着色型黒化の防除方法としては、飼育水槽底面を凹凸にすることが効果的であること、および、種苗生産現場でも設置が容易な凹凸面として考案した、水槽内面を網で覆う方法でも着色型黒化を強力に防除できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで漠然とした悪いイメージでしかなかった「ストレス」を、コルチゾルを介して形態異常を誘起する一要因と確定できたことに水産増養殖学的な意義がある。生残率や成長が経済的に見合う程度に改善された現状においても、形態異常については普遍的な原因が明らかにされていないが、今後、ストレス軽減を形態異常防除の基本的な方針として位置づける事ができたことは大きい。さらに網敷飼育という、現時点で唯一、種苗生産現場で応用可能な着色型黒化の防除方法を提案できたことは、水産養殖業者の経済的なメリットに寄与できるため、社会的な意義もある。
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