研究課題/領域番号 |
15K07596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
坂爪 浩史 北海道大学, 農学研究院, 教授 (80258665)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | チェーンスーパー / 外食チェーン / 青果物調達 / 加工業務用野菜 / 機会主義的調達行動 / 契約栽培 / 地区仕入れ / 直営農場 / 納入業者 / 卸売市場 / 農協 / 広域集荷 / フードハブ / エリアバイヤー |
研究成果の概要 |
本研究は生鮮食品の流通過程において近年発言力を増しているスーパーマーケットチェーンや外食チェーンを対象として、その生鮮食品調達ならびに加工の仕組みを実証的に解明しようとしたものである。生鮮食品を販売するスーパーチェーンにおいては、その調達行動は全国的商材ならびに輸入品についてはチェーン本部一括仕入れを基本としているが、各地区内において生産される地場産品については同地区内の卸売市場からそれぞれ地区ごとに仕入れていることを明らかにした。また、惣菜、外食などに向けた加工業務用野菜については、頻繁なメニュー・商品変更等によって、納入業者からの食材調達は価格・数量とも極めて不安定であることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、農産物の流通過程において発言力を強めているスーパーチェーンや外食チェーンによる調達行動を分析した。スーパーチェーンでは本部一括仕入れと各エリアないし各店舗ごとの仕入れからなる重層的な調達システムが採用されており、いずれのチャネルも卸売市場機能に大きく依存していることが明らかとなった。外食チェーンも頻繁なメニュー変更等により、産地との直接取引は困難であり、卸売市場内の業者を含む中間流通事業者の機能に大きく依存していることが明らかとなった。以上のように、これら大規模なプレーヤーでも生鮮食品の調達については、生産規模の零細分散性等に規定され、卸売市場が不可欠なのである。
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