研究課題/領域番号 |
15K07607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻村 英之 京都大学, 農学研究科, 教授 (50303251)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 農業経営学 / 制度派 / 経営目標 / コーヒー / 梅 / 米 / 農家経済経営 / タンザニア / 農業経営 / キリマンジャロ / 綾部 / みなべ / 価値連鎖 / 酒米 / 酒造会社 / 範囲の経済 / みなべ町 / 遊佐町 / フェアトレードコーヒー / 南高梅 / 共同開発米 / 農村開発 / フェアトレード / 産消提携 |
研究成果の概要 |
京都府の主食米・酒米生産農家は、「山田錦・五百万石などの酒造会社への直接販売」、「コシヒカリの消費者・小売店などへの直接販売」で利益を追求しながらも、産地全体の発展への貢献という経営目標に基づき、収益が劣る「コシヒカリ・祝・京の輝きの農協出荷連鎖」を維持している。 また山形県の米生産農家においては、生協による米の買い支えがゆえに、「利益追求」と「産地全体の発展への貢献」の経営目標が重なっている。さらに和歌山県の梅生産農家は、相互扶助を重視する当地の伝統的価値観に引っ張られ、すべてを利益追求に基づく「梅干加工直接販売」にせず、「青梅農協出荷」や「完熟梅の出荷会経由販売」も同等に重視している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンザニアにおける調査研究を通して、「混成性の経営目標形成モデル」に基づく経営目標の仕分け→「農家経済経営の概念図」に基づくモノ・カネ・ヒトの流れの把握→両者をからみ合わせた、それぞれの経営目標に基づくものとしての「モノ・カネ・ヒトの流れ」の特徴の把握という、「制度派農業経営学」の分析枠組みが構築された。 利益追求の経営成果のみを評価する従来の農業経営学の分析枠組みでは、上記の研究成果のような多様な経営目標、社会制度や伝統的価値観に基づく目標・行動を見出せない。そのような研究枠組みや学術をめぐる意義とともに、利益になりにくい社会性の高い経営行動の解明は、助成金で支える意義を社会に知らしめる。
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