研究課題/領域番号 |
15K07642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
花山 奨 山形大学, 農学部, 准教授 (20282246)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 水田 / リン / 藻類 / 水生生物 / 巻貝 / 付着藻類 / 摂食 / リン溶出 / 田面水 / 紫外線 / 水生動物 / 水田土壌 / 栄養塩競合 / 土壌表面撹乱 / 対流 / ペルチェ素子 / 植物プランクトン / 窒素 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は以下の3点である。1)初期の土壌含水量によって、土壌から田面水へのリン溶出量が異なり、また田面水中の植物プランクトンの増殖に違いが生じた。2)田面水中の水流が、大気―田面水間のガス交換を促進し、藻類の増殖に正の影響をおよぼした。3)巻貝の濾過摂食による緑藻類からの無機態リンの回帰率は、約0.2と低かった。また、巻貝による土壌表面の付着藻類の摂食は無機態リンの回帰を促進し、リン回帰量は巻貝の種類によって違いが生じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水田に存在する生物を利用することで、水田土壌から田面水へのリン溶出量は増加することが示された。本研究成果は、低コストで水田からのリンを回収する技術の開発に寄与するものと思われる。 水田は人工の湿地とみなすことができる。湿地には多くの環境保全機能があり注目されている。本研究で得られた知見は、リンの回収のみならず、藻類による炭素固定など、水田の環境保全機能の強化にも応用可能であり、水田の多面的な利用につながるものと期待される。
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