研究課題/領域番号 |
15K07651
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
|
研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
神宮字 寛 宮城大学, 食産業学群(部), 教授 (10299779)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | アキアカネ / 生物的防除 / デング熱 / オビトラップ / ヒトスジシマカ / 生物学的防除 / 天敵 / デング熱媒介蚊 / 捕食 / 防除効果 / 感染症媒介蚊 / 生物的防除方法 |
研究成果の概要 |
2014年に日本では162名のデング熱罹患者が確認された。気候変動とグローバル化に伴い、温帯地域である日本でもデング熱の流行のリスクが拡大している。本研究では、平時からデング熱媒介蚊を防除する技術として、アキアカネを利用した生物防除技術の開発を試みた。蚊の産卵を誘発するオビトラップにアキアカネ幼虫を放流することでヒトスジシマカ幼虫を制御することができた。アキアカネとノシメトンボ幼虫を放流したオビトラップでは、ボウフラの発生数がそれぞれ1.5個体と0.6個体となった。防除期間も41日と35日となった。本研究の成果は、アキアカネ幼虫とオビトラップがデング熱媒介蚊制御に有効であることを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症媒介蚊に対して殺虫剤を用いた化学的防除やボウフラの発生する水たまりをなくす物理的防除は、それぞれ短所がある。例えば、化学的防除は散布後の人への健康被害である。物理的防除は管理労力の増大である。本研究成果は、この短所を補う防除手法として社会的意義がある。都市公園で行った実証研究では、ヒトスジシマカ成虫の発生数を抑制することが確認できた。アキアカネ幼虫とオビトラップを用いた防除方法は、安全性と簡便な防除方法として意義があるものと考えられる。
|