研究課題/領域番号 |
15K07688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
恒川 直樹 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50431838)
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研究分担者 |
九郎丸 正道 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (00148636)
金澤 朋子 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (20748470)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精原幹細胞 / ニッチ / 季節繁殖 / 精子発生 / セルトリ細胞 / 季節繁殖動物 / ハムスター / マウス / セルトリバルブ |
研究成果の概要 |
精子の幹細胞である精原幹細胞は、曲精細管内の微小環境(ニッチ)に存在し、セルトリ細胞によって構成されるニッチシステムにより巧に制御されることが知られている。本研究課題では、季節によって精巣重量を大きく変動させるハムスターを材料に、季節繁殖動物の精原幹細胞ニッチシステムについて組織学的な解析を行った。その結果、曲精細管と精巣網を接続する弁様構造(セルトリバルブ)においてGDNFの局在が認められ、その領域にはGFRα1陽性精原幹細胞が多数認められた。すなわち、ハムスターでは、セルトリバルブ領域においても精原幹細胞ニッチシステムが備わり、精原幹細胞の安定供給に役立っていると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種の連綿を支える生殖細胞は、体細胞とは異なる特殊なシステムで制御されている。精子の生産においては、巧妙な細胞分裂様式によって大量生産を可能にしている。その源泉となる細胞が精原幹細胞であり、その細胞が宿る特殊環境をニッチと呼ぶ。本研究課題では、季節によって精巣に大きな変動が認められるハムスターを材料に解析を行ったところ、新たなニッチの発見に至った。これにより、精原幹細胞が局在する新たな領域が明らかとなったことから、精原幹細胞を利用した生殖医療や発生工学的手法による希少動物の保全等、応用利用に必要な基礎的な知見を得た。
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