研究課題/領域番号 |
15K07704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大森 保成 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (60152261)
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研究協力者 |
塩崎 沙織
古田 涼介
山田 沙恵子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | トリインフルエンザ / 感染防止 / ニワトリ / ウズラ / 系統差 / 野生動物 / スクリーニング / 家禽 |
研究成果の概要 |
トリとヒトのインフルエンザウイルスは細胞膜上に存在する異なる糖鎖に結合することで感染すると言われている。レクチン染色により鳥類バイオサイエンス研究センターで保有しているニワトリとウズラ、および畜舎周辺に生息する野生動物において受容体の量を調べた。 トリインフルエンザウイルス受容体はニワトリ22系統の中でOSとプチコッコで、ウズラ20系統ではNIES-L系統で最も少かった。レクチン染色により受容体の量を判別できるので、トリインフルエンザに感染しにくい系統の育種が可能である。野生動物では、スズメ、ヒヨドリ、キジバト、アカネズミがトリインフルエンザウイルスを畜舎内に持ち込む可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養鶏養鶉場で高病原性トリインフルエンザウイルスの感染が見つかると、流行の拡大を防止するために飼養しているニワトリやウズラの殺処分や周辺の農場でも卵や肉の移動禁止などの処置がとられ、家禽産業がこうむる損失は計り知れない。高病原性トリインフルエンザは家禽産業にとって非常に脅威となっている。本研究の結果からトリインフルエンザウイルス受容体の量には系統差があることが分かったので、受容体が少ない系統をもとにして育種することによって、トリインフルエンザに感染しにくい系統を作出できることが示された。
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