研究課題/領域番号 |
15K07796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
朝野 維起 首都大学東京, 理学研究科, 助教 (40347266)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 昆虫外骨格 / 免疫 / 昆虫免疫 / 免疫シグナル |
研究成果の概要 |
昆虫の外骨格はキチンやキチン結合性タンパク質を主な成分とするマトリクスである。昆虫の外骨格中に存在するセリンプロテアーゼ前駆体が活性化され、外骨格成分を分解する事によって遊離する分子が、外骨格の傷などの状況を体内に知らせるためのシグナルになるのではないかとの仮説を検証中である。プロテアーゼの活性化を人工的に制御するためのin-vitro系を開発した他に、それを利用してプロテアーゼによって分解された断片がどのような変化を生体内に与えうるのかを調べるためのシステム開発につながる知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、体外からの異物に対する応答反応として、Toll経路やImd経路などが盛んに研究されてきた。これに加えて、内在性の因子によって活性化するシグナル系が傷などの物理的変化の認識に関わるものとして注目されている。本研究は外骨格という位置情報を内包したシグナル分子の生成に関する新しい仮説を検証しようとするものである。シグナルを受け取った細胞内の反応に関わる分子経路など、広く保存されている可能性も考えられる。そのため、我々人間にも通じる仕組みの発見に寄与するのではないかと考えられる。
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