研究課題/領域番号 |
15K07865
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
加藤 正 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50382669)
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研究分担者 |
成田 紘一 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (20584460)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 分子標的治療薬 / 天然物合成 / 構造活性相関 / TAN-1813 / リファガール / ナキジノール / サルビアミン / タイランデプシン / 抗腫瘍活性物質 / 分子標的抗がん剤 / 天然物創薬 / がん分子標的治療薬 / テルペノイド / 全合成 |
研究成果の概要 |
p21rasファルネシルトランスフェラーゼ阻害活性を有し、新規分子標的抗がん剤として期待されているTAN-1813のすべての炭素骨格、不斉炭素および官能基を有する化合物(標的化合物前駆体)の合成を達成した。ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害活性を有するリファガールの類縁体合成と活性評価を行い、新規分子標的抗がん剤の開発候補化合物の創出に成功し、特許出願および論文発表を行った。副次的な成果として、ナキジノール類、サルビアミン類、タイランデプシン類の全合成を達成し、また、大環状デプシペプチド類中間体の工業的合成法の開発にも成功し、特許出願および学会発表、論文発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの薬物療法は、分子標的薬の登場により目覚ましい進歩を遂げているが、いまだ克服できない難治性がんは数多く存在し、より治療効果の高い「新しい分子標的抗がん剤」の開発が切望されている。 本研究では優れた抗腫瘍活性を示すにも関わらず、特異で複雑な化学構造ゆえに合成研究/構造活性相関研究が十分に行われていない生物活性天然物を標的化合物として取り上げ、実践的な全合成ルートの開発を行った。本研究成果は「新しい分子標的抗がん剤開発」への道を拓くものであり、我が国の創薬研究の活性化/製薬産業の発展に寄与することが期待できる。
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