三量体G蛋白質シグナル依存的Rho活性化因子の構造生物学的解析による機能解明

• 研究課題/領域番号: 15K07927
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 岐阜大学
• 研究代表者: 上田 浩 岐阜大学, 工学部, 教授 (50253779)
• 研究分担者: 加藤 善一郎 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90303502)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: Rho / RHoGEF / GPCR / G蛋白質 / チロシンキナーゼ / チロシンリン酸化 / 蛋白質間相互作用 / PLEKHG2 / PLEKHG1 / FHL1 / 三量体Gタンパク質 / アクチン / Src / Rho活性化因子 / アクチン細胞骨格 / 細胞形態

研究成果の概要

三量体G蛋白質Gβγサブユニットと直接相互作用し、活性化するRhoファミリー低分子量G蛋白質特異的活性化因子(RhoGEF)の１つであるPLEKHG2は、その活性中心であるDblホモロジー(DH)ドメインやpleckstrinホモロジー(PH)ドメイン以外の機能ドメインは明らかではない。本研究では、Gβγサブユニット以外の分子とPLEKHG2の相互作用を介した機能調節について検討し、PLEKHG2に対し、三量体G蛋白質Gαsサブユニットおよびチロシンキナーゼの１つであるABL1は相互作用を介して抑制的に、FHL1は、相互作用を介して活性化方向に作用することを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Specific activation of PLEKHG2-induced serum response element-dependent gene transcription by four-and-a-half LIM domains (FHL) 1, but not FHL2 or FHL3 (2017)
  • 著者名/発表者名: Masashi Nishikawa, Katsuya Sato, Shun Nakano, Hisashi Yamakawa, Takahiro Nagase, Hiroshi Ueda
  • 雑誌名: Small GTPases, 巻: 10 号: 5 ページ: 1-6
  • DOI: 10.1080/21541248.2017.1327838
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Heterotrimeric G protein Galphas subunit attenuates PLEKHG2, a Rho family-specific guanine nucleotide exchange factor, by direct interaction (2017)
  • 著者名/発表者名: Sugiyama K, Tago K, Matsushita S, Nishikawa M, Sato K, Muto Y, Nagase T, Ueda H
  • 雑誌名: Cell Signal 巻: 32 ページ: 115-123
  • DOI: 10.1016/j.cellsig.2017.01.022
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] 三量体G蛋白質により調節されるRhoファミリー低分子量G蛋白質特異的グアニンヌクレオチド交換因子 (2016)
  • 著者名/発表者名: 上田浩
  • 雑誌名: 生化学 巻: 88 ページ: 416-418
  • 査読あり
• [雑誌論文] Four-and-a-half LIM Domains 1 (FHL1) Protein Interacts with the Rho Guanine Nucleotide Exchange Factor PLEKHG2/FLJ00018 and Regulates Cell Morphogenesis. (2016)
  • 著者名/発表者名: Sato, K., Kimura, M., Sugiyama, K., Nishikawa, M., Okano, Y., Nagaoka, H., Nagase, T., Kitade, Y., and Ueda, H.
  • 雑誌名: J Biol Chem 巻: 291 号: 48 ページ: 25227-25238
  • DOI: 10.1074/jbc.m116.759571
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] PTBP1-associated microRNA-1 and -133b suppress the Warburg effect in colorectal tumors. (2016)
  • 著者名/発表者名: Taniguchi K, Sakai M, Sugito N, Kumazaki M, Shinohara H, Yamada N, Nakayama T, Ueda H, Nakagawa Y, Ito Y, Futamura M, Uno B, Otsuki Y, Yoshida K, Uchiyama K, Akao Y.
  • 雑誌名: Oncotarget 巻: 0000 号: 14 ページ: 0000-0000
  • DOI: 10.18632/oncotarget.8005
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] PKM1 is involved in resistance to anti-cancer drugs. (2016)
  • 著者名/発表者名: Taniguchi K, Sakai M, Sugito N, Kuranaga Y, Kumazaki M, Shinohara H, Ueda H, Futamura M, Yoshida K, Uchiyama K, Akao Y.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun. 巻: 0000 号: 1 ページ: 0000-0000
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2016.03.074
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adaptive evolution of formyl peptide receptors in mammals. (2015)
  • 著者名/発表者名: Muto Y, Guindon S, Umemura T, Kohidai L, Ueda H.
  • 雑誌名: J Mol Evol 巻: 80 号: 2 ページ: 130-141
  • DOI: 10.1007/s00239-015-9666-z
  • 査読あり
• [雑誌論文] Understanding of tolerance in TRAIL-induced apoptosis and cancelation of its machinery by α-mangostin, a xanthone derivative. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kumazaki M, Shinohara H, Taniguchi K, Ueda H, Nishi M, Ryo A, Akao Y.
  • 雑誌名: Oncotarget 巻: 6 号: 28 ページ: 25828-25842
  • DOI: 10.18632/oncotarget.4558
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 非受容体型チロシンキナーゼABL1によるRho活性化因子PLEKHG2の活性制御 (2017)
  • 著者名/発表者名: 西川将司、中尾拡、中野駿、石川奈津子、大脇千智、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 第81回日本生化学会中部支部 例会・シンポジウム
• [学会発表] EphB2/cSrcを介したチロシンリン酸化によるRho活性化因子Dbsの活性化機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 中野駿、浅岡里奈、西川将司、石川奈津子、大脇千智、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 第81回日本生化学会中部支部 例会・シンポジウム
• [学会発表] p21-activated kinase 1によるRho活性化因子PLEKHG1の抑制機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 大脇千智、石川奈津子、西川将司、中野駿、 山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2017
• [学会発表] 三量体G蛋白質シグナルによる低分子量G蛋白質RhoF活性抑制機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 石川奈津子、大脇千智、西川将司、中野駿、杉山剛志、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2017
• [学会発表] 非受容体型チロシンキナーゼABL1によるRho活性化因子PLEKHG2の活性制御と核内移行 (2017)
  • 著者名/発表者名: 西川将司、中野駿、中尾拡、佐藤克哉、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] FYNによるRho活性化因子PLEKHG1の活性制御機構 (2017)
  • 著者名/発表者名: 小林知世、西川将司、中野駿、石川奈津子、大脇千智、貝増聖嘉、杉山剛志、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] EPHB2/SRCを介したRho活性化因子Dbsのリン酸化 (2017)
  • 著者名/発表者名: 中野駿、西川将司, 浅岡里奈、田代圭、石川奈津子、大脇千智、佐藤克哉、山川央、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 2017年度生命科学系学会合同年次大会
• [学会発表] 三量体G蛋白質によるRho活性化因子PLEKHG1の活性制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 西川 将司 , 杉山 和恵 , 佐藤 克哉 , 山川 央 , 長瀬 隆弘 , 上田 浩
  • 学会等名: 第３９回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜市 パシフィコ横浜
  • 年月日: 2016-11-30
• [学会発表] 腸管上皮細胞におけるRho GTPase活性化のToll様受容体シグナルへの影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢端文彦、中尾莞奈、早水良、田中秀幸、児玉雄大、高橋圭太、井上直樹、長瀬隆弘、上田浩、杉山剛志
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2016
  • 発表場所: 岐阜市 長良川国際会議場
• [学会発表] SrcファミリーチロシンキナーゼFynによるPLEKHG1のチロシンリン酸化と活性制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小林知世、石川奈津子、大脇千智、貝増聖嘉、西川将司、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2016
  • 発表場所: 岐阜市 長良川国際会議場
• [学会発表] 三量体G蛋白質によるRho活性化因子PLEKHG3の活性制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 中野駿、西川将司、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2016
  • 発表場所: 岐阜市 長良川国際会議場
• [学会発表] 三量体G蛋白質によるRho活性化因子PLEKHG1の活性制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 西川将司、杉山和恵、佐藤克哉、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2016
  • 発表場所: 岐阜市 長良川国際会議場
• [学会発表] 新規短鎖脂肪酸特異的受容体としての嗅覚受容体の同定と解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 吉田泰徳、本山ユミ、榊原清美、今枝孝夫、喜多村徳昭、柴田綾、池田将、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2016
  • 発表場所: 岐阜市 長良川国際会議場
• [学会発表] Rho特異的活性化因子PLEKHG2のGasとの相互作用による制御機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 杉山和恵、多胡憲治、武藤吉徳、長瀬隆弘、上田 浩
  • 学会等名: BMB2015
  • 発表場所: 神戸市ポートアイランド
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] cSrcによるRho活性化因子Dbsのチロシンリン酸化と活性制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 浅岡里奈、田代圭、中野駿、吉田泰徳、杉山和恵、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会２０１５
  • 発表場所: 名古屋市金城学院大学薬学部
  • 年月日: 2015-11-01
• [学会発表] Rho活性化因子PLEKHG2の ABL1及びcSrcとの相互作用とその生理機能 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中尾拡、杉山和恵、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会２０１５
  • 発表場所: 名古屋市金城学院大学薬学部
  • 年月日: 2015-11-01
• [学会発表] Sec14 domain-Spectrin repeat 含有Rho活性化因子群の三量体G蛋白質との相互作用とその活性化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 板津美穂、杉山和恵、長瀬隆弘、上田浩
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会２０１５
  • 発表場所: 名古屋市金城学院大学薬学部
  • 年月日: 2015-11-01