研究課題/領域番号 |
15K07956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
大岡 嘉治 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (60303971)
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研究協力者 |
中妻 彩
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 樹状細胞 / レチノイン酸 / RALDH2 / Eos / 転写因子 / Ikarosファミリー / 免疫寛容 / T細胞 / 腸管免疫 / Ikzf4 (EOS) / 腸管免疫系 |
研究成果の概要 |
腸の樹状細胞に発現するレチノイン酸産生酵素RALDH2は腸の免疫系において重要な働きをしている。本研究では、RALDH2遺伝子の発現制御機構を明らかにするため、DNAマイクロアレイ法を用いて関連遺伝子の探索を行った結果、転写因子Ikarosファミリーに属するEos遺伝子を同定した。Eos遺伝子の発現は骨髄細胞から分化誘導させた樹状細胞および腸管リンパ節から採取した樹状細胞サブセットにおいてRALDH2遺伝子と極めて類似した発現パターンを示した。またEos遺伝子siRNAはRALDH2遺伝子の発現を抑制した。以上の結果は、Eos遺伝子がRALDH2遺伝子の発現制御に関与する可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管免疫系においては免疫反応の促進と抑制のバランスを保つことが重要であり、その乱れは様々なアレルギー疾患や炎症性腸疾患発症等を引き起こす。この腸管免疫系における免疫反応のバランスの制御には、ビタミンAの代謝物であるレチノイン酸が重要な役割を果たしており、その産生酵素RALDH2の発現制御機構に転写因子Ikarosファミリーに属するEos遺伝子が関与することが明らかになった。この成果は今後、アレルギー疾患や炎症性腸疾患発症等の治療を目的とした新たな創薬ターゲットの分子基盤構築に貢献することが期待される。
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