研究課題/領域番号 |
15K07963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小原 祐太郎 山形大学, 医学部, 准教授 (40400270)
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研究協力者 |
STORK Philip
HABECKER Beth
中川西 修
一柳 統
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 神経栄養因子 / NGF / ERK5 / MAPK / カテコラミン / チロシンヒドロキシラーゼ / ankrd1 / midnolin / 褐色細胞腫 / パーキンソン病 / 神経細胞 / 副腎髄質 |
研究成果の概要 |
MAPKファミリーのERK5は、神経突起伸展やドパミン・ノルアドレナリンなどのカテコラミンの生合成に関与する。in vitro、in vivoおよび臨床面からのERK5に関連した本研究の結果より、神経細胞の分化誘導時にERK5がankrd1、MIDN、Kv4.2の遺伝子発現を引き起こし、その結果として神経突起の伸長、神経伝達物質としてのカテコラミンの生合成の促進、神経細胞の膜興奮性を高めることが明らかになった。この一連のERK5シグナルが破綻すると、パーキンソン病や副腎髄質褐色細胞腫の発症や病態進展につながるものと示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにERK5の神経機能の調節機構はほとんど不明であったが、本研究によりin vitro、in vivoさらには臨床面でのERK5のカテコラミン生合成に対する役割が明らかになった。これは独創的な研究結果であり、学術的に意義が大きいと思われる。さらにERK5は、カテコラミンと関連する高血圧症や中枢神経疾患の治療を目指した創薬の標的であり、ERK5を利用した新しいタイプの分子標的薬の開発が期待されることが社会的な意義である。
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