研究課題/領域番号 |
15K07989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
水野 誠 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 神経制御学部, 主任研究員 (20345515)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 発達障害 / 社会性行動 |
研究成果の概要 |
上皮成長因子はドパミン作動性神経系の分化発達ならびにその機能維持に働くことが示唆されている神経栄養因子であり、細胞間の相互作用を担う拡散性のタンパク質因子である。今回、上皮成長因子による神経炎症に対する働きを調べるために、マウスに投与し炎症誘発と行動との関係を解析した。その結果、動物の社会性行動の障害は発達段階でのシクロオキシゲナーゼの発現誘導が関わっていることを見いだした。その障害はドパミン神経系の発達段階において、妊娠14日目前後に影響を受けることが判明した。これらのことから、出生前の前頭皮質における炎症誘発がドパミン神経に作用し社会性行動異常を誘導することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内炎症はこれまで多くの場合、変性疾患において神経細胞死との関係で研究がなされてきたが脳内炎症が神経変性を伴うことなくプロスタグランジンが脳神経機能を修飾し、結果として社会性行動変化をもたらした研究結果は、神経変性疾患にともなう伴う認知行動障害は神経細胞の数的変化だけではなく、機能変化で一部は説明できる可能性を示唆した。社会性障害に対するシクロオキシゲナーゼの脳内で発現が変化し、それに伴い行動障害が見られる時期が明らかになり起因時期から障害発症期までに対処法を考える可能性が出来る。
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