研究課題
基盤研究(C)
新たにPC12細胞を用いたスクリーニングより,クマツヅラ科 Gmelina arborea に強い神経突起伸展活性が認められたので,活性成分の探索研究を行った。Gmelina arborea を 70%EtOH で抽出後、酢酸エチルと水で分配し、有機層をシリカゲ ルクロマトグラフィーにより精製し 3 つのフラクションを得た。得られたフラクションの活性試験を行い,活性を示したフラクションをさらにHPLCを用いて精製した結果, 4 種類の化合物 を単離した。2DNMRなどの各種スペクトルデータの解析から,これらはプレニルクマリン誘導体であることがわかった。現在,これらプレニルクマリン誘導体のPC12細胞及びMEB5細胞における神経栄養因子様活性成分を検討している。また,センブリの活性成分探索研究も引き続き行っている。数種のセコイリドイド配糖体,キサントン配糖体を単離,同定した。
3: やや遅れている
活性フラクションから化合物を単離できたものの,植物抽出物から活性成分を単離,同定する作業に膨大な時間と労力が費やされている。苦労して単離した化合物がごくありふれた物質である,あるいは各フラクションに主成分が局在化し,何度も同じ化合物を単離している状況が続いている。また,幹細胞の培養ならびにスクリーニング系が一定しない。
効率良く目的とする活性化合物を見つけ出す新しい手法の導入が必要と思われる。例えば,LC-MSなどを駆使した「迅速,かつ効率的な既知物質の同定」方法であるdereplicationを駆使する。また,幹細胞の培養ならびにスクリーニング系が一定しないため,原因を明らかにし,継続した実験系を確立させる。
効率的な化合物探索法を学び,導入する。安定したスクリーニング系を確立させる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 8件) 備考 (1件)
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