研究課題/領域番号 |
15K08219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
宮崎 誠 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (10319593)
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研究協力者 |
柏井 琢
岡野 志保
中村 万里
谷口 裕一郎
木下 智佳
中西 弘佳
吉田 佳世
上西 愛華
陳 明佳
櫻田 佳野
橋田 牧子
足立 壮
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 生体リズム / 薬力学 / 薬物動態学 / 交替勤務従事者 / 明暗環境 / 糖尿病 / 脱同調 / シフトワーク / 交替勤務 / 時間治療 / 時間薬理学 / 速度論解析 / PK-PD / 時間薬理 / 薬物治療 / モデリング |
研究成果の概要 |
交替勤務従事者に対する糖尿病薬物治療を提案するため,ラットの明暗環境を8時間遅らせた後の経日変化を検討した.通常の明暗環境(Day 0)に比べて8時間遅らせた後,薬物投与前の血糖値はDay 3に増加し,血漿中インスリン(Ins)濃度は,Day3,5で低下した.トルブタミド(TB)投与後の血糖低下効果はDay 0に比べてDay 3,5で低下する傾向にあった.TB投与後の血漿中Ins濃度はDay 0に比べて,Day 3,5で低下した.TB投与後の血漿中TB濃度-時間推移はDay 0よりもDay 3で高く推移したが,Day 5では血中へのIns分泌感受性が大きく亢進していることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は交替勤務従事者のシフトワークのように外界の環境因子の変化に生体リズムが同調するまでの不安定な過程で,薬物のPK-PDがどのような過程を経て変動するのか,その結果として薬効強度が時間経過と共にどのように変動していくかを報告した.このような薬効の変化に着目した報告例はない.近年の新しいと糖尿病治療薬も生体内のインスリンの作用を利用している.本研究で得られた定量的関係を今後さらにモデル化することとができれば,交替勤務従事者の空腹時血糖値の日周変動等を指標に投与時刻毎に治療効果の変動を予想することができ,それを科学的根拠としてより適切な糖尿病治療薬の投与量や投与方法を決定することを期待できる.
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