研究課題/領域番号 |
15K08222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 山口大学 (2018) 国際医療福祉大学 (2016-2017) 近畿大学 (2015) |
研究代表者 |
升本 宏平 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60580529)
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研究協力者 |
篠田 晃
柳井 章江
Islam Md. Nabiul
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 神経連絡 / 軸索伸長 / 体内時計 / 視交叉上核 / 室傍核 / 概日時計 / 組織培養 |
研究成果の概要 |
体内時計の中枢は脳内視床下部に存在する視交叉上核である。時刻情報が視交叉上核から室傍核領域へどのような物理的結合を介して伝えられているか明らかにするために、Per2::lucノックインマウスの脳組織片を用いた組織培養系で室傍核領域と視交叉上核の発光振動測定を行った。その結果、室傍核領域と視交叉上核の同期には神経連絡を介した時刻情報の伝達が必要であることが示唆された。また室傍核領域と視交叉上核間の位相差にはGABAが重要であることが示唆された。今後はGABAが動物個体の概日振動の位相に与える影響を検証していくと共に、概日振動の振幅、周期の情報を担う物質の同定を進める予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視交叉上核と室傍核間の時刻情報伝達機構を解明することによって、様々な脳領域間での伝達機構を解明し、脳全体として概日時計がどのように統合されているか明らかにすることができる。 本研究によってGABAは室傍核領域と視交叉上核間の概日振動の位相差に影響を与えていることが示唆された。夜行性・昼行性動物の視交叉上核における概日振動の位相は同じである一方で、視交叉上核外の概日振動の位相は夜行性・昼行性動物では逆転している。細胞内Cl-濃度によってGABA受容体の反応は興奮性/抑制性が変化することを加味すると今回得られた結果は、昼行性、夜行性動物の活動時刻逆転現象を解明する大きな手掛かりになったと言える。
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