研究課題/領域番号 |
15K08282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 弘前医療福祉大学短期大学部 (2017-2018) 大阪市立大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
鳥羽 栞 弘前医療福祉大学短期大学部, 救急救命学科, 教授(移行) (40419891)
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研究協力者 |
金 明月
山田 雅巳
松本 早紀子
安永 卓生
福永 優子
宮澤 淳夫
小嶋 寛明
新井 由之
永井 健治
広常 真治
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 微小管 / シヌクレイン / 神経変性 / 軸索輸送 / パーキンソン病 / レビー小体 / 電子顕微鏡 / 超解像 / 細胞内輸送 / 微小管結合タンパク質 / 超解像顕微鏡 / レビー小体型認知症 / 超解像顕微鏡法 / 微小管重合制御 |
研究成果の概要 |
アルファシヌクレインは、多くの神経変性疾患に関係すると考えられている微小管結合タンパク質であるが、その生理的役割は全くわかっていなかった。本研究では、アルファシヌクレインが細胞骨格である微小管と結合し、微小管の重合・脱重合といった制御に重要な役割を果たしていることを明らかにした。さらにセルイメージングの実験から、細胞骨格としてではなく軸索輸送の荷台として機能するunconventionalな微小管(輸送性微小管)が存在し、アルファシヌクレインがこの輸送性微小管を用いた軸索輸送に貢献しているというモデルを提案することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患との関連が示唆されているタンパク質アルファシヌクレインは生理的な機能はほとんどわかっていなかった。本研究は、シヌクレインによって制御される輸送性微小管という軸索輸送の新たなモデルを提案する画期的なものであり、現在詳細が明らかになっていない軸索輸送の解明に寄与するものと考えられる。神経変性疾患発症につながるシヌクレインの変異体では輸送性微小管を安定して利用することができず、軸索輸送が障害され、結果として過剰なシヌクレインが核周辺に蓄積し、レビー小体といった蓄積構造物を生成する可能性がある。これを解消することをターゲットとした神経変性疾患の新たな治療戦略の確立に資することが期待される。
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