研究課題/領域番号 |
15K08286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
安達 三美 帝京大学, 医学部, 教授 (10323693)
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研究分担者 |
岡崎 具樹 帝京大学, 医学部, 教授 (60203973)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 老化 / 糖質コルチコイド / GADD45A / p38MAPK / HPA軸 / ステロイド / 副腎皮質細胞 / エトポシド / 細胞老化 / DNA損傷 |
研究成果の概要 |
加齢により、糖尿病などの糖質コルチコイド(Glucocorticoid: GC)の過剰分泌によって起こる病態が発症しやすくなる。そこで、老化によるGC産生系の変化と、老化への影響について検討した。(1)ヒト副腎皮質腫瘍細胞株(H295R細胞)を用いて細胞老化を惹起させると、GADD45Aおよびp38MAPK を介して、GC産生が亢進することを見出した。(2)血清中のGCが高齢マウスで高いことを見出した。また若いマウスで認められるGCの日内変動が、高齢マウスで消失することを見出した。加齢によるGC分泌系の撹乱により、老化そのものや、老化関連疾患の発症および進行が促進されることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、老化に伴い出現する新規の糖質コルチコイド分泌活性化メカニズムが発見され、その老化への関与が示唆された。したがって、糖質コルチコイド分泌脱制御が、炎症・活性酸素・ミトコンドリアの機能・小胞体ストレスに次ぐ、老化の原因の新たな役者として治療戦略のターゲットになることが期待される。加齢により罹患率が上昇する老化関連疾患すなわち、動脈硬化、耐糖能異常、脂質代謝異常症、免疫能低下、骨粗鬆症など、多くの疾患がそのターゲットになり得ることが期待されるため、広く成人疾患の治療戦略として波及することが期待され、学術的、社会的な意義は大変大きいと思われる。
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