研究課題/領域番号 |
15K08368
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
狩野 修 東邦大学, 医学部, 教授 (20459762)
|
研究分担者 |
石川 由起雄 東邦大学, 医学部, 客員教授 (30276894)
|
研究協力者 |
星 秀夫
瓜田 純久
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 脱神経 / 炎症 / dying back |
研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のモデルマウスの研究において、末梢神経の炎症や脱神経が脊髄の炎症に先行してみられるといった報告がされてきたが、炎症と脱神経の経時的な変化に関しては不明であった。末梢神経の炎症と脱神経の関係を評価するために、頸髄-横隔神経-横隔膜と腰随-坐骨神経-腓腹筋の2つのユニットを抽出し、分子病理学的手法で観察した。結果、炎症は原因ではなく脱神経によって引き起こされる二次的な反応である可能性が高いと示された。長らくALSは運動ニューロンの変性が疾患の起源であるとされてきたが、今後は神経筋接合部など末梢をターゲットとした治療が重要であると考えた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSの形態学的初発変化が脊髄より末梢神経であり、さらに脱神経が末梢神経の炎症に先行してみられることが示された。これまで、脊髄運動ニューロンの変性に対する治療がメインであったが、経時的な変化を考えると、新たな治療ターゲットとして脱神経や炎症を抑える治療の方がより効果的といえる。今後の創薬分野において、新たな方向性を示すことができた。
|