研究課題
基盤研究(C)
本研究では,膀胱尿路上皮癌において線維芽細胞増殖因子受容体3遺伝子,テロメア逆転酵素の点突前変異の頻度はそれぞれ54.1%,71.1%と高く,これらのを同定することは尿検体や微小生検検体において腫瘍の存在を証明するのに有用であることが示された.次いで,野生型遺伝子の増幅をブロックし,変異遺伝子のシグナルを増幅し得るBNAクランピングの手法を応用した変異特異的組織内PCRを行い,パラフィン包埋切片上でこれらの変異遺伝子を特異的に可視化することに成功した.今後の改良の余地を残すものの,本手法は今後の発展が見込まれる生検組織・細胞診検体を用いた多様な遺伝子診断の精度向上に寄与するものと考えられる.
すべて 2017 2016 その他
すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)