研究課題/領域番号 |
15K08408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
千葉 知宏 杏林大学, 医学部, 講師 (60398617)
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研究協力者 |
菅間 博
住石 歩
笹本 薫子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | cancer stem cell / tumor microenvironment / glioblastoma / Stat3 / p53 / 癌幹細胞 / ニッチ / グリオブラストーマ / 微小環境 / STAT3 / STAT5 |
研究成果の概要 |
本研究では、癌幹細胞化を促進・維持する微小環境(ニッチ)の制御機構を解析した。これまでに癌幹細胞(Cancer stem cell: CSC)が通常の癌細胞からStat3, p53などのストレス応答シグナルを介してエピジェネティックに誘導されることを確認した。 「化学療法や低酸素などのストレスによってCSCニッチが形成される」との仮説を検証するため、グリオブラストーマ(GBM)の幹細胞性獲得条件、メカニズムの解析を実施した結果、低酸素、抗癌剤処理、酸性液処理などの各種細胞ストレスによるSTAT3およびSTAT5の活性化が各種幹細胞マーカーの上昇を誘導することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GBMの標準治療は、放射線療法とtemozolomide(TMZ)の併用療法(Stuppレジメン)である。しかしながら、GBMを治療により根治することは未だ困難である。特に再発は大きな問題となっており、癌幹細胞が再発の大きな要因になっていると推定されている。本研究で得られた細胞ストレスによってStat3/Stat5の活性化が起こり、癌幹細胞を誘導する微小環境がもたらされるという知見は今後の治療薬開発に寄与するものと考える。
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