研究課題/領域番号 |
15K08457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森川 一也 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90361328)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / 不均一性 / esp / 限定的発現遺伝子 / 乾燥耐性 / 集団不均一性 |
研究成果の概要 |
細菌が多様な環境を生き抜いていく際、各々の細胞が全て生き残る必要はない。一部の細胞が発現させる鞭毛タイプを確率的に切り換えて宿主免疫を回避したり、DNA取り込み装置を発現させて外来遺伝子を獲得したりする。このような場合、通常発現していない遺伝子が一部の細胞で発現する(限定的発現)。申請者らは多数の限定的発現遺伝子を見出し、esp遺伝子と名付けたが、その多くの機能が不明である。本研究ではそれらの解明に取り組み、esp17が乾燥耐性を担うことを示す遺伝学的な証拠を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とした黄色ブドウ球菌は乾燥に強く、乾燥表面で数ヶ月以上生き残る。ヒト-モノ(例えばドアノブなど)-ヒトという感染経路を成立させる上で乾燥耐性は重要な特質であるが、乾燥耐性の実際のメカニズムは実はよく分かっていない。esp17は高浸透圧での増殖には必要ないものであった。すなわちesp17は未だメカニズムが不明な乾燥耐性に浸透圧耐性以外の仕組みで寄与する因子である可能性がある。その仕組みについて今後明らかにすることでこの重要なヒト病原細菌の新たな側面が明らかになる。
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