インフルエンザ桿菌感染後ギラン・バレー症候群の臨床像と病態機構の解明

• 研究課題/領域番号: 15K08464
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 細菌学(含真菌学)
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 古賀 道明 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60383014)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: インフルエンザ桿菌 / ギラン・バレー症候群 / フィッシャー症候群 / 分子相同性 / ガングリオシド / カンピロバクター / リポオリゴ糖

研究成果の概要

カンピロバクター腸炎後ギラン・バレー症候群は、病原体と生体組織との間に存在する分子相同性を介する病態機序が示されている。本研究では、ギラン・バレー症候群の臨床亜型フィッシャー症候群（FS）においても、その主要な原因病原体インフルエンザ桿菌が同様の機序でFSを惹起している可能性があるか検証した。インフルエンザ桿菌感染後FSは血中自己抗体パターン（抗原特異性やIgGサブクラス）や脳脊髄液所見などカンピロバクター腸炎後FSと類似していた。さらに、血中のMAC濃度は両群間で差はなかった。以上の結果は、カンピロバクター腸炎後FSと同様の病態がインフルエンザ桿菌感染後FSでも存在することを強く示唆する。

研究成果

• [雑誌論文] Fingolimod promotes blood-nerve barrier properties in vitro. (2018)
  • 著者名/発表者名: Nishihara H, Maeda T, Sano Y, Ueno M, Okamoto N, Takeshita Y, Shimizu F, Koga M, Kanda T.
  • 雑誌名: Brain Behav 巻: 印刷中
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Experimental approach in a research of Guillain-Barre syndrome: a range of pathogeneses mediated by molecular mimicry. (2018)
  • 著者名/発表者名: Koga M.
  • 雑誌名: Clin Exp Neuroimmunol 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] シュワン細胞とその病変 (2018)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亮太 尾本雅俊 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 36 ページ: 10-11
• [雑誌論文] 神経疾患治療ノート：ビッカースタッフ脳幹脳炎 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 36 ページ: 384-385
• [雑誌論文] CIDPの自己抗体 (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Brain Nerve 巻: 70 ページ: 395-403
• [雑誌論文] 糖尿病性ニューロパチー (2018)
  • 著者名/発表者名: 太田怜子 古賀道明 神田 隆
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 巻: 36 ページ: 453-455
• [雑誌論文] 抗MAG抗体陽性脱髄性ニューロパチー (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Peripheral Nerve末梢神経 巻: 印刷中
• [雑誌論文] Autopsy case of C12orf65 mutation in a patient with signs of mitochondrial dysfunction. (2017)
  • 著者名/発表者名: Nishihara H, Omoto M, Takao M, Higuchi Y, Koga M, Kawai M, Kawano H, Ikeda E, Takashima H, Kanda T
  • 雑誌名: Neurol Genet 巻: 3 号: 4
  • DOI: 10.1212/nxg.0000000000000171
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Identification of galectin-3 as a possible antibody target for secondary progressive multiple sclerosis (2017)
  • 著者名/発表者名: Nishihara, H. Shimizu, F. Kitagawa, T. Yamanaka, N. Akada, J. Kuramitsu, Y. Sano, Y. Takeshita, Y. Maeda, T. Abe, M. Koga, M. Nakamura, K. Kanda, T.
  • 雑誌名: Multiple Sclerosis Journal 巻: 3 号: 3 ページ: 382-394
  • DOI: 10.1177/1352458516655217
  • 査読あり
• [雑誌論文] New immunoglobulin brand for Guillain-Barre syndrome. (2017)
  • 著者名/発表者名: Koga M.
  • 雑誌名: Clin Exp Neuroimmunol 巻: 8 ページ: 181-182
  • 査読あり
• [雑誌論文] 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーを合併した, MME遺伝子変異による軸索型Charcot-Marie-Tooth病の59歳男性例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤澤美和子 佐野泰照 尾本雅俊 小笠原淳一 古賀道明 髙嶋 博 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経 巻: 57 ページ: 515-520
  • NAID: 130006108259
  • 査読あり
• [雑誌論文] 脱髄性末梢神経障害をきたし，ステロイド治療が奏効した慢性natural killer細胞増多症の67歳女性例 (2017)
  • 著者名/発表者名: 佐野宏徳 前田敏彦 尾本雅俊 小笠原淳一 古賀道明 川井元晴 神田 隆
  • 雑誌名: 臨床神経学 巻: 57 号: 10 ページ: 573-578
  • DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001064
  • NAID: 130006183831
  • ISSN: 0009-918X, 1882-0654
  • 査読あり
• [雑誌論文] 私の処方：ギラン・バレー症候群と副腎皮質ステロイド薬 (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Modern Physician 巻: 37 ページ: 387-387
• [雑誌論文] ビッカースタッフ型脳幹脳炎：治療の考え方 (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: 日本アフェレシス学会雑誌 巻: 36 ページ: 37-40
• [雑誌論文] Guillain-Barre症候群における新しい原因感染症：ジカ熱とE型肝炎 (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Neuroinfection 巻: 22 ページ: 36-39
• [雑誌論文] 特集 末梢神経の血管炎 血管炎性末梢神経障害のevidence-based treatment (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 68 号: 3 ページ: 243-251
  • DOI: 10.11477/mf.1416200384
  • ISSN: 1344-8129, 1881-6096
  • 年月日: 2016-03-01
• [雑誌論文] Bickerstaff型脳幹脳炎 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: Modern Physician 巻: 36 ページ: 696-698
• [雑誌論文] ギラン・バレー症候群の臨床的特徴：疫学・診断・病型など (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: 週刊日本医事新報 巻: 4834 ページ: 28-34
• [雑誌論文] 増大特集 ギラン･バレー症候群のすべて-100年の軌跡 ギラン･バレー症候群の臨床病型 (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 67 号: 11 ページ: 1313-1320
  • DOI: 10.11477/mf.1416200301
  • ISSN: 1344-8129, 1881-6096
  • 年月日: 2015-11-01
• [雑誌論文] 増大特集 神経疾患と感染症update ギラン･バレー症候群と先行感染-日常診療のエッセンス (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: BRAIN and NERVE 巻: 67 号: 7 ページ: 871-880
  • DOI: 10.11477/mf.1416200226
  • ISSN: 1344-8129, 1881-6096
  • 年月日: 2015-07-01
• [雑誌論文] Complex of GM1- and GD1a-like lipo-oligosaccharide mimics GM1b, inducing anti-GM1b antibodies. (2015)
  • 著者名/発表者名: Koga M, Gilbert M, Li J, Yuki N
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 10 号: 4 ページ: e0124004-e0124004
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0124004
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Ambiguous value of anti-ganglioside IgM autoantibodies in Guillain-Barre syndrome and its variants (2015)
  • 著者名/発表者名: Koga M, Takahashi M, Yokoyama K, Kanda T
  • 雑誌名: Journal of Neurology 巻: 262 号: 8 ページ: 1954-1960
  • DOI: 10.1007/s00415-015-7806-4
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Glycoarray: a savior in an arduous sea? (2015)
  • 著者名/発表者名: Koga M.
  • 雑誌名: Clinical and Experimental Neuroimmunology 巻: 6 号: 2 ページ: 114-115
  • DOI: 10.1111/cen3.12207
• [雑誌論文] Successful control of radicular pain in a pediatric Guillain-Barre syndrome. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kajimoto M, Koga M, Narumi H, Inoue H, Matsushige T, Ohga S.
  • 雑誌名: Brain & Development 巻: 37 号: 9 ページ: 897-900
  • DOI: 10.1016/j.braindev.2015.01.004
  • 査読あり
• [雑誌論文] Guillain-Barre症候群とFisher症候群に対する免疫治療 (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: 医学のあゆみ 巻: 255 ページ: 413-416
• [雑誌論文] ビッカースタッフ脳幹脳炎 (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 73 (suppl 7) ページ: 638-642
• [雑誌論文] 自己免疫性自律神経節障害（autoimmune autonomic ganglionopathy: AAG） (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 73 (suppl 7) ページ: 458-462
• [学会発表] Distal limb weakness phenotype of Guillain-Barre syndrome: A mild form of acute motor neuropathy after Campylobacter jejuni enteritis. (2017)
  • 著者名/発表者名: Koga M, Fujikawa S, Honda M, Amano M, Ogasawara JI, Kawai M, Kanda T.
  • 学会等名: 23rd World Congress of Neurology
  • 国際学会
• [学会発表] 四肢遠位部限局型ギラン・バレー症候群の規定因子 (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明 藤川 晋 本田真也 天野美和 小笠原淳一 川井元晴 神田 隆
  • 学会等名: 第28回日本末梢神経学会学術集会
• [学会発表] ギラン・バレー症候群における先行感染：その臨床的意義 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第21回日本神経感染症学会総会・学術集会
  • 発表場所: 金沢東急ホテル（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-10-22
  • 招待講演
• [学会発表] 四肢遠位部限局型のギラン・バレー症候群 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、藤川 晋、本田真也、天野美和、小笠原淳一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第27回日本末梢神経学会学術集会
  • 発表場所: 大阪国際会議場（大阪府大阪市）
  • 年月日: 2016-08-27
• [学会発表] この症例はギラン・バレー症候群？ (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第57回日本神経学会学術集会
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2016-05-20
• [学会発表] 四肢遠位部限局型のギラン・バレー症候群：新たな臨床亜型の提唱 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、藤川 晋、本田真也、天野美和、小笠原淳一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第57回日本神経学会学術集会
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2016-05-18
• [学会発表] ギラン・バレー症候群と自己抗体 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 学会等名: 第57回日本神経学会学術集会
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2016-05-18
  • 招待講演
• [学会発表] 四肢遠位部限局型ギラン・バレー症候群は軽症のカンピロバクター腸炎後AMANである (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、藤川 晋、本田真也、天野美和、小笠原淳一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第20回日本神経感染症学会総会・学術大会
  • 発表場所: ホテルメルパルク長野（長野県長野市）
  • 年月日: 2015-10-22
• [学会発表] 四肢遠位部限局型ギラン・バレー症候群は軽症のカンピロバクター腸炎後AMANである (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、藤川 晋、本田真也、天野美和、小笠原淳一、川井元晴、神田 隆
  • 学会等名: 第27回日本神経免疫学会学術大会
  • 発表場所: 長良川国際会議場（岐阜県岐阜市）
  • 年月日: 2015-09-15
• [学会発表] 先行感染によるフィッシャー症候群の病態・臨床像の多様性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明、神田 隆
  • 学会等名: 第56回日本神経学会学術集会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ（新潟県新潟市）
  • 年月日: 2015-05-20
• [図書] 今日の治療指針 2018年版 私はこう治療している (2018)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2192
  • 出版者: 医学書院
  • ISBN: 9784260032346
• [図書] 神経内科Clinical Questions & Pearls: 末梢神経疾患 (2018)
  • 著者名/発表者名: 太田怜子 古賀道明 神田 隆
  • 総ページ数: 322
  • 出版者: 中外医学社
  • ISBN: 4498228987
• [図書] 今日の治療指針 2017年版 私はこう治療している (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 1999
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 今日の治療指針 2017年版 私はこう治療している (2017)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 出版者: 医学書院
• [図書] 膠原病・リウマチ・アレルギー研修ノート (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 608
  • 出版者: 診断と治療社
• [図書] アクチュアル 脳・神経疾患の臨床 免疫性神経疾患 病態と治療のすべて (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 542
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 今日の治療指針 2016年版 私はこう治療している (2016)
  • 著者名/発表者名: 古賀道明
  • 総ページ数: 2028
  • 出版者: 医学書院