研究課題/領域番号 |
15K08471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
大崎 敬子 杏林大学, 医学部, 准教授 (90255406)
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研究分担者 |
高橋 志達 杏林大学, 医学部, 非常勤講師 (30701099)
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研究協力者 |
神谷 茂
米澤 英雄
ザマン シンシア
北条 史
奥田 真珠美
菊地 正悟
林 正松
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Helicobacter pylori / 常在細菌叢 / マイクロビオータ / 胃内細菌叢 / 空腸細菌叢 / β多様性解析 / ヘリコバクター・ピロリ / マイクロバイオ―タ / 多様性比較 / スナネズミ / 連続流動培養 / 連続流動培養法 |
研究成果の概要 |
常在細菌叢の役割として、外来病原細菌の感染を阻害する作用が知られている。ヒトの胃に慢性持続感染するHelicobacter pyloriを外来病原細菌として、動物実験および培養系で常在細菌叢の役割を解析した。 同一家族から分離され遺伝子型の異なる複数の菌株を感染させた動物では, 感染順によらずほとんどの実験群において1菌株が最優勢で持続感染した。他の細菌の存在しないH. pylori のみの連続流動培養では、2菌株は互いの比率を変えずに共存した。H. pyloriは感染成立時に動物の胃内最優勢菌の占有比率を減らして細菌叢を大きく攪乱するが、長期感染後には元の細菌叢が戻り、両者の拮抗が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
常在細菌叢の役割の解析は古くから検討されてきたテーマであるが、メタゲノム解析、トランスクリプトーム解析、メタボローム解析などの手法を組み合わせたオミクス解析によってさらに大きな発見が期待される。本研究はその一端として、メタゲノム解析から常在細菌叢と外来病原細菌の拮抗現象を示すことができた。 またHelicobacter pylori感染症の、家族内感染1例について動物実験モデルを使って検証することができ、今後の感染予防に役立つ成果の一つと考える。
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