研究課題/領域番号 |
15K08473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
藤本 修平 東海大学, 医学部, 教授 (90241869)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 拡散 / 可視化 / 2DCM / JANIS / 完全グラフ / 薬剤感受性パターン / 耐性菌拡散 / 感受性パターン / 広域拡散 / コンピュータ / 疫学 |
研究成果の概要 |
耐性菌の広域拡散を可視化するシステムの研究開発を行った。1)既存の2DCMの改良により、県レベルの7年分、全国レベルの3ヶ月分のVREの拡散を可視化することに成功した。2)新規の完全グラフ検索algorithmによって大型完全グラフの検索が可能になり、JANIS全国データ2017年度19,516,142件のデータから得た430,536株のMRSAおよび2008年~2017年の約1億件のデータから得た7,400株のVREの薬剤感受性によるグループ分けに成功し広域拡散を見ることができた。この方法は、遺伝子配列、質量分析を用いた解析にも利用でき、より精度の高い菌拡散の解析への応用も期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤耐性菌は全世界的問題である。動向調査は実態の把握、対策の効果判定のため特に重要である。わが国にはJANISサーベイランスが存在し、年間2千万件近いデータが集積されているが、これを用いて耐性菌の拡散状況を把握するためには耐性菌のグループ分けが必要である。今回の研究で得られた新規完全グラフ検索法は、大規模データのグループ分けを一定の曖昧さを許しながら論理的に行えるものであり画期的である。さらに、遺伝子解析データ、質量分析データにも利用可能でこれらのデータが大規模データとして集積され利用可能になれば、さらに精度の高い拡散の解析を可能にするものである。疫学的検索の強力なツールが得られたと考える。
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