研究課題/領域番号 |
15K08477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 横浜薬科大学 (2017-2018) 藤田保健衛生大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
越智 定幸 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (80268705)
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研究協力者 |
一瀬 休生
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 感染症疫学 / 下痢症 / 大腸菌 / 下痢原性大腸菌 / 毒素 / エフェクター |
研究成果の概要 |
2009年12月ケニアのラフェー地区マンデラで原因菌不明の大規模な下痢症のアウトブレイクが発生した。ケニア公衆衛生省から詳細な調査要請を受けた長崎大学熱帯医学研究所ケニア・ナイロビ拠点の研究者と共に原因菌の特定を目指して調査、研究を行った結果、下痢症患者から検出されるEASTECと呼ばれる大腸菌が検出された。また、患者由来EASTECの培養濾液には動物実験において下痢活性が検出されるが、健常者由来EASTECでは下痢活性が認められないことも明らかになった。以上から、原因菌が不明とされた下痢症アウトブレイクは、EASTECが原因となって引き起こされたと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界第5位の死因である下痢性疾患は、今なお深刻な問題の疾患である。私は、ケニアで発生した原因菌不明の下痢症アウトブレイクについて検討し、病原因子として腸管凝集性大腸菌が持つ耐熱性エンテロトキシン1遺伝子のみを保有するEASTECと呼ばれる大腸菌が原因となって下痢症アウトブレイクが引き起こされたことを示した。本研究は、迅速な原因菌の同定が不可欠な下痢症の予防、発生時の流行阻止、そして、適切な治療の領域に貢献すると考える。
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