研究課題
基盤研究(C)
大阪での地域分子疫学の結果発見された高病原性多剤耐性結核菌V02群の遺伝的特性の解明を試みた。V02群株は 113か所のV02群特異的非同義的変異を持っていた。これらの変異のある遺伝子のうち53個は機能が明らかであり、そのうち4個が病原性に関与する機能を有していた。4個の病原性関与遺伝子のうちpknI遺伝子のみが結核菌の増殖の抑制的制御機能を持っており、V02群株の病原性に寄与していると考えられた。結核菌臨床分離株200株についてpknI遺伝子の有無を調べたが、変異のあった2株は広く感染を起こしていない株であり、pknI遺伝子変異は結核菌全般の感染性の強さには寄与していないと考えられた。
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PLoS One
巻: 10(11) 号: 11 ページ: 1-28
10.1371/journal.pone.0141658
Infect Genet Evol.
巻: 35 ページ: 82-88
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