研究課題
基盤研究(C)
ヒトB細胞に潜伏感染するEBVやKSHV(HHV-8) が非リンパ球系細胞に細胞間(cell to cell) 感染する際の分子メカニズムを解明することを目的とした。EBV, KSHV感染細胞のmiRNAの全プロファイルを疾患、組織型ごとに明らかにし、ウイルス由来のmiRNAの大量発現と、ウイルスのmiRNAにはエクソソームに優先的に取り込まれるためのモチーフがあることを示した。KSHV感染細胞と非感染細胞(接着細胞)の共培養においてKSHVの前早期タンパクRTAの発現が誘導されることを示し、細胞接触によるシグナルを解析した。また、KSHVのvIL-6の細胞増殖、感染における機能解析を行った。
ヒトガンマヘルペスウイルスであるEBVや KSHV(HHV-8)はヒトB細胞に潜伏感染し、その後、上皮(EBV)や血管内皮(KSHV)に感染し、それぞれ、癌やカポジ肉腫などの悪性腫瘍を発症する。細胞間感染はヘルペスウイルスの疾患の成立に重要と考えられ、その分子機構を解明することは、ヘルペスウイルス属に共通の感染機構が見いだせる可能性がある. 感染細胞におけるウイルス由来のマイクロRNAが大量発現していることに関しては、感染におけるmiRNAが何らかの役割を果たしていることが推察され、新規治療法の標的となりうることを示す。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 4件)
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