研究課題
基盤研究(C)
コクサッキーウイルスB感染症は慢性あるいは急性の糖尿病や心筋炎を引き起こすが、その病態は不明である。われわれは、最近分離されたコクサッキーウイルスB2と免疫不全マウスを利用し、持続感染モデルを作出した。免疫不全マウスにこのウイルスの分離株を静脈内接種したところ、体重減少を示したが3ヶ月以上生残した。免疫不全マウスでは観察期間中,長期にわたって便中と血中に感染性ウイルスが維持されたが、これらの個体は膵炎と心筋炎が遷延していたことが明らかとなった。この動物モデルはコクサッキーウイルスBの持続感染の病原性を理解する上で有用である。
コクサッキーウイルスB群は慢性あるいは急性の糖尿病や心筋炎を引き起こすことが知られているが、その病態病理は不明のままである。我々は、最近分離されたコクサッキーウイルスB2と免疫不全マウスを利用し、持続感染モデルを作出した。この動物モデルを応用することにより、これらのウイルスによって引き起こされる慢性疾患や持続感染症の発症メカニズムの理解や治療法を検討することが可能となる。
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