研究課題
基盤研究(C)
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、脂肪肝に炎症や線維化を伴った病態であるが、最近高率に肝硬変や肝癌に進行することが明らかになり、臨床上大きな問題となっている。LIM蛋白ファミリーに属する核内ユビキチンリガーゼであるPDLIM2を欠損させたマウスは、タコニック社のマウスの腸内細菌を定着させて高脂肪食で飼育すると、高率にNASH様病変を発症することが明らかになった。本研究により、特定の腸内細菌叢および高脂肪食により腸管のバリアが傷害され、これに伴って腸内細菌の代謝物や菌体成分が門脈を経由で肝臓へと流入して肝臓の脂質代謝や炎症反応を亢進させることが、NASHの発症の原因となる可能性が示唆された。
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Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 46097-46097
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Chronic Inflammation, Mechanisms and Regulation
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