研究課題/領域番号 |
15K08619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
奥宮 敏可 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (50284435)
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研究協力者 |
中村 公俊 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (30336234)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ポンペ病 / 酸性α-グルコシダーゼ / 新生児マススクリーニング / Ⅱ型糖原病 / ライソゾーム病 / 乾燥血液濾紙 / Ⅱ糖原病 / 酸性マルターゼ / 血液濾紙 / 遺伝子多型 / 新生児スクリーニング / common mutation / スプライス異常 / リソソーム病 |
研究成果の概要 |
申請者らは日本人新生児103,204例を対象にポンペ病のマススクリーニングを実施した。その結果、71例が基準値以下の酵素活性を示した。それらのAαGlu遺伝子解析により、32例(45.1%)は[c.1726G>A;c.2065G>A]のホモ接合体で、内24例には変異は無く8例には各1個の変異が認められた。残る37(52.1%)例はヘテロ接合体で、内35例には変異は無く、2例にはそれぞれ2種類の変異が認められた。[c.1726G>A;c.2065G>A]多型を両アリルに持たない1症例は、2種類の変異を有していた。これらの遺伝子解析の結果から、3例の新生児が遅発型ポンペ病であるものと診断された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は日本人新生児103,204例を対象に、アジア人固有の多型[c.1726G>A;c.2065G>A]の迅速解析法と当該遺伝子多型の影響を低減したBa/Zn法、ならびに次世代シークエンサーによる遺伝子解析を技術基盤として、わが国初のポンペ病マスクスリーニングを実施した。その結果、血液濾紙(Ba/Zn法含む)や培養線維芽細胞による活性測定だけでは、最終診断まで至らないことが示され、次世代シークエンサーを用いたAαGlu遺伝子解析が有効であることが示唆された。この早期診断により、より速い治療介入が可能となり、患者のQOLやADLを顕著に完全できるものと思われた。
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