研究課題/領域番号 |
15K08651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
亀崎 豊実 自治医科大学, 医学部, 教授 (90316513)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 溶血性貧血 / 自己免疫 / 血清学 / 自己免疫性溶血性貧血 / クームス試験 / 自己抗体 |
研究成果の概要 |
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の約1 割はクームス試験(DAT)が陰性を示し、DAT感度以下の赤血球結合IgGが主な原因とされるが、IgM/IgA 型自己抗体や低親和性IgG自己抗体も原因となる。各病態の頻度については不明で、包括的な診断法も確立されていなかった。今回、全国レベルで症例集積し、3 つの病態を一括して解析した。網羅的診断システムを確立し、各病態の頻度が明らかになった。DAT陰性AIHAの8割程度はDAT感度以下のIgG自己抗体が赤血球に結合しており、他に低親和性IgG自己抗体がDAT陰性AIHAの15%程度に検出され、IgAもしくはIgM自己抗体がそれぞれ4%程度検出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全国で数百例程度の希少疾患であるクームス陰性AIHAの3つの発症機序について、1つの研究室に症例検体を集約して解析することにより、3つの機序を考慮した包括的な診断方法を確立し、それぞれの頻度を明らかにした。また、従来の検査法を組み合わせることにより、新たな分類を見出し、診断分類として提唱した。今後それぞれの診断分類における臨床的な特徴や予後などの解析を行う上で、基礎的なデータが得られたと考える。
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